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冨安健洋のノーファウル物議!失点直前に倒される。アーセナル監督抗議せず

冨安健洋 写真:Getty Images

 アーセナル所属DF冨安健洋は、今月11日に行われたプレミアリーグ(イングランド1部)第12節バーンリー戦でフル出場。FIFAワールドカップ北中米大会(北中米W杯)アジア2次予選を控える中、右サイドバックでプレーしたが、失点シーンにおけるノーファウル判定が物議を醸しているにもかかわらず、ミケル・アルテタ監督は冨安を擁護しなかった。

 問題視されているシーンは、1-0で迎えた53分。冨安は自陣右サイドからFWルカ・コレオショのドリブル突破を阻止しようと、ボールとコレオショの間に身体を入れる。するとコレオショはユニフォームをつかみながら背後から両手で冨安を押し倒し、ペナルティエリア内でボール奪取。ゴール前へ折り返すと、セカンドボールをMFジョシュ・ブラウンヒルが回収。ブラウンヒルの強烈なミドルシュートから同点ゴールが生まれた。

 冨安が失点直後に両手を広げて判定への疑問をあらわにしていただけに、X(旧ツイッター)上では日本代表DFとコレオショによる1対1のシーンが拡散。「なぜこれでノーファウルなのか」といった声が上がる一方、「冨安も相手のユニフォームを引っ張っていた」と判定が妥当との意見も。現地ファン・サポーターの間で論争が繰り広げられている。

 一方、アルテタ監督は試合終了後にピッチ上で冨安と熱い抱擁を交わすと、メディアインタビューで「彼は最高のパフォーマンスを見せてくれた」は称賛。ただ失点シーンにおけるノーファウル判定には触れることなく、83分に相手選手の膝を踏んだとしてMFファビオ・ビエイラを退場処分としたVAR(ビデオアシスタントレフェリー)判定に苦言を呈している。

 8日開催のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)セビージャ戦で違和感を抱えて途中交代したことにより、戦線離脱の可能性が取りざたされていた冨安。バーンリー戦でプレーしたことにより、日本代表戦への影響はないとみられるが、ノーファウル判定にやや不満を抱いているようだ。