
2025シーズンの川崎フロンターレは、新指揮官に2024シーズンまでアビスパ福岡を率いていた長谷部茂利監督を迎え新たなスタートを切った。開幕戦では名古屋グランパスを4-0の大差で下し、そこから第3節まで無敗と上々の滑り出しを見せて一時は優勝争いにも加わった。しかし、残念ながら終盤戦で失速して最終順位8位でシーズンを終えている。
昨季の得失点を見れば課題は明白だ。総得点数67はJ1全20クラブ中トップであり、FWエリソンや昨季の新戦力であるFW伊藤達哉が二桁ゴールを挙げるなど、複数のタレントが結果を残したことはチームの大きな自信につながったと言える。しかし、その一方で総失点数57はJ2降格となったアルビレックス新潟、湘南ベルマーレに次いでリーグワースト3位タイの数字だ。最終節・浦和レッズ戦での4失点をはじめ、白星を飾ったゲームでも3失点を喫したケースが複数あるなど、特に後半戦に入って以降は安定感を欠いた印象だ。
そんな昨季の結果を受け、今冬は守備陣を中心に大きく補強に動いた川崎。ここでは、そんな川崎の冬の補強について、ポジションごとに5段階(A~E)で評価していく。

GK/DF:評価A
IN
- GKスベンド・ブローダーセン(ファジアーノ岡山より完全移籍)
- GK早坂勇希(いわきFCより完全移籍)
- DF林駿佑(ユースから昇格)
- DF関德晴(ユースから昇格)
- DF谷口栄斗(東京ヴェルディより完全移籍)
- DF山原怜音(清水エスパルスより完全移籍)
- DF松長根悠仁(福島ユナイテッドへの期限付き移籍より復帰)
OUT
- GK安藤駿介(引退)
- GKチョン・ソンリョン(福島ユナイテッドへ完全移籍)
- DF車屋紳太郎(引退)
- DFジェジエウ(契約満了)
- DFファンウェルメスケルケン際(契約満了)
- DF土屋櫂大(福島ユナイテッドへ期限付き移籍)
- DF田邉秀斗(東京ヴェルディへ完全移籍)
守備陣は大きな変革の年となることだろう。まずGKでは、長く川崎で活躍し、2020、2021シーズンのリーグ連覇にも大きく貢献したGKチョン・ソンリョンが福島ユナイテッドへ移籍。一時代を築いた守護神との別れがあった。しかし、替わりにチームへ加わったのは昨季J1初年度ながらも残留を成し遂げたファジアーノ岡山の守護神だったGKスベンド・ブローダーセン。横浜FC時代にもJ1を経験している頼もしい選手が新たに加入した。
DFラインでもファンやサポーターにとって寂しい別れがあった。やはり川崎で長くサイドバックやセンターバックとして活躍し、日本代表としてもプレー経験のあるDF車屋紳太郎が現役を引退。加えて2019年から川崎でプレーしていたDFジェジエウも契約満了と、黄金期を支えた戦力がチームを去った。だが、こちらも補強に抜かりはない。センターバックでは東京ヴェルディで副キャプテンを務めていたDF谷口栄斗が加入。守備の司令塔として頼れる選手が加わったことで、引き締めが図れることだろう。また、サイドバックでは清水エスパルスよりDF山原怜音を補強。縦の突破力と正確なクロスが売りの選手を加え、より得点機会創出につながる補強が叶った。
クラブの功労者と言える選手たちの退団・引退こそあったものの、GKからセンターバック、サイドバックまで即戦力を補強してその穴を埋めたことは大いに評価できることから「A」とした。
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