11月9日、明治安田J1リーグ第36節が行われ、町田ゼルビアは国立競技場でFC東京と対戦。「東京クラシック」と称される東京同士の対決に3-0で快勝し、FC東京の国立無敗記録を「9」でストップさせた。しかし、町田は今2024シーズン4度目の国立での試合となる中、入場者数は4万5,228人。SNSでは空席が目立ったことに言及する声が多数挙がっている。
2024シーズンは「THE 国立DAY」として、同スタジアムでの開催試合全てで1万人の大規模招待を行っている。町田は今季4度、日本の聖地でホームゲームを開催したが、入場者数の最高記録は第29節浦和レッズ戦(2-2)の4万8,887人で、1度も5万人を超えることはなかった。なお、第8節のヴィッセル神戸戦(1-2)ではJ1リーグ戦の新国立競技場開催試合で最小となる3万9,080人という不名誉な記録も更新している。
Xには「しかし国立ガラガラだな。東京同士の対決なのに」「こんなガラガラな国立ホームチームも珍しい」というコメントや「二層三層ふつうにガラガラで、これ国立でやる意味あんのか?野津田(町田のホームスタジアム)でよかったのでは」と、国立開催を疑問視する声も寄せられている。
また、今回のFC東京戦はJリーグによる1万人の無料招待企画以外にも、多数招待券が出回っていた。チケット販売状況を鑑みてなのか、試合前日となる11月8日には、町田のメールマガジン登録者の一部を対象に無料招待の案内メールが届いた。抽選ではあるものの、SNSのファン・サポーターの反応を見ると、当選者も比較的多いようだ。
さらに、元お笑い芸人でサッカー系YouTuberの名久井麗雄氏が運営するコミュニティ「レオザ学園」でも入学者全員を対象に無料招待を行っていたという。同コミュニティには約1500名の会員がいるため、どのくらい参加者がいたかは不明だが、それなりの来場人数になりそうだ。
FC東京のホームゲームにおいては、今季の国立開催の試合では平均入場者数は4試合で5万3,889人で平日開催の第6節浦和戦(4万9,005人)以外では5万人を超えている。また、国立開催では、J2第33節の清水エスパルス対横浜FCの1位2位直接対決で5万5,598人が来場。J2リーグ最多観客動員数を更新しており、J2ながら5万人超えも記録した。
今季、クラブ史上初となるJ1を戦う町田は元青森山田高校の黒田剛監督が指揮。勝ち点63を獲得し、現在3位に位置している。残り2試合を共に勝利した場合、首位の神戸と2位サンフレッチェ広島の結果次第ではまだ逆転優勝の可能性を残す状況だ。ラフプレーやロングスローに使用するタオルの置き場所、FW藤尾翔太がPKを蹴る際にボールに水をかける行為など、様々な事柄で賛否を呼んできた町田。J1初年度は何位でリーグ戦をフィニッシュするだろうか。
コメントランキング