日本代表OB、FC岐阜クラブアンバサダーの柏木陽介氏が、浦和レッズで規律違反を犯した後の岐阜移籍を回顧。海外移籍の選択肢が存在したことを明かしている。
2017年のAFCチャンピオンズリーグ優勝をはじめ、浦和で複数のタイトルを勝ち取った柏木氏。浦和サポーターから“浦和の太陽”と絶大な支持を得ていたが、2021年2月のトレーニングキャンプ中に、FW杉本健勇(現大宮アルディージャ)とともに外食。新型コロナ対策として、クラブの内部規定ではキャンプ中に近隣のコンビニエンスストア以外への外出や外食が禁止されていたほか、複数回にわたる規律違反行為が確認されたことで構想外に。2021シーズン開幕からベンチ外が続く中、同年3月に岐阜へ完全移籍。岐阜で3年間プレーし、昨季限りで現役を退いた。
そんな柏木氏は今年、かつてガンバ大阪やセレッソ大阪などで活躍していた播戸竜二氏と対談。播戸氏の公式YouTubeチャンネル『播戸竜二のおばんざい屋』で、今月22日に両者のドライブトークが公開されている。
その播戸氏との対談で、浦和での規律違反、岐阜移籍を「(ひとりの)人間として色々な幅が広がった」と振り返った柏木氏。「『FC岐阜行きます!』みたいなことを(僕に)言っていたよな。『岐阜か、(他の)どこかか』みたいな話をしていたよな」と訊かれると、「まあでも、自分の中で基本的には岐阜1択だったけど」と当時の決断を振り返っている。
すると、播戸氏は「でも『海外もちょっと…』みたいな話もしていなかった?」と海外移籍の可能性があったことに言及。それでも柏木氏は「『国内より海外の方が良いんじゃないか』と、周りから結構勧められていたから。コロナ禍だったし、家族で海外(へ行くという選択肢)はなかった」と、国内移籍しか視野に入れていなかったことを強調している。
なお、柏木氏はインターネット動画配信サービス『DAZN』で今月7日配信開始の『内田篤人のフットボール・タイム』に出演した時も、内田氏との対談で岐阜移籍を回顧。「(浦和にいる時間が)長くなればなるほど愛着が湧いちゃって。でも逆に視野が狭くなって…、なんか両方あって。それで岐阜へ行って、もっと視野が広がった。色々なことに向き合いながら、自分がどうあるべきかを見つけていくという。色々な波があったサッカー人生かなと思う」と語っている。
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