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中島翔哉がポルティモネンセ残留?中村航輔のライバルGKにポルト関心か

中島翔哉 写真:Getty Images

 ポルトが保有権をもつ元日本代表MF中島翔哉(27)は、ここにきてポルティモネンセ残留の可能性が浮上しているようだ。2日、ポルトガル紙『レコルド』が伝えている。

 中島翔哉は2019年7月、カタール1部アル・ドゥハイルからプリメイラリーガ(ポルトガル1部)の強豪ポルトへ完全移籍。しかしポルトで構想外となると、昨年1月にUAE1部のアル・アインへレンタル移籍。昨年8月にはポルティモネンセへ1年レンタルにより加入すると、リーグ戦22試合の出場で1ゴール3アシストをあげ、2021/22シーズンを終えていた。

 そんな中島翔哉は、ポルティモネンセへのレンタル期間が6月30日に満了。現地の複数メディアは、ポルティモネンセが同選手のレンタル期間延長にむけてポルトと交渉を行っているが、実現の可能性が低いと見解を示していた。

 またポルトガル紙『ア・ボーラ』は先月末に「中島翔哉は膝の手術により、母国での長期滞在が許可されていた。膝に埋め込まれたプレートの除去手術を終え、来週火曜日(8月2日)に自分の将来を決めるためにポルトガルにやって来る」

 「彼はポルトにおいて贅沢な余剰戦力である。セルジオ・コンセイソンのプランに含まれないことは確実である」と報道。選手サイドとポルト幹部が、今月上旬にも去就に関する話し合いを行うと伝えていた。

 そのポルトは、アルゼンチン代表GKアグスティン・マルチェシン(34)をセルタ・デ・ビーゴへ放出。後釜としてポルティモネンセ正守護神のブラジル人GKサムエル(28)に関心を寄せているという。

 一方、ポルティモネンセはサムエルと2026年6月までの契約を結んでいるほか、4000万ユーロ(約52億円)による契約解除条項を盛り込んでいる。

 しかし、ポルティモネンセの幹部はポルトガルメディア『Radio Renascenca』の取材で「我々はどのようなオファーも受け入れる用意がある。ポルトからオファーが届けば、我々はそれを評価する」とコメント。サムエルの放出に前向きな姿勢を示している。

 さらに『レコルド』は「ポルトは中島翔哉を抱えていることにより、(サムエル獲得の)取引成立にむけて優位に交渉を進められる。中島翔哉は数日以内にポルトガルに到着するが、ポルティモネンセは同選手の再獲得を望んでいる」とし、ポルトが中島翔哉を交換要員に含める可能性を伝えている。

 なおサムエルがポルティモネンセの正守護神を務める中、日本代表GK中村航輔(26)はバックアッパー要員に。昨季はトップチームでわずか3試合の出場に終わっていた。それだけにサムエルの去就は、中島翔哉のみならず中村航輔の今後にも大きな影響を与えることが考えられる。