明治安田生命J1リーグ・ヴィッセル神戸所属の元U20ブラジル代表FWリンコン(21)を巡って、ブラジル国内の複数クラブが争奪戦を繰り広げているようだ。1日、ブラジルメディア『Diario Celeste』が伝えている。
リンコンの去就については先月29日、ブラジル2部クルゼイロの移籍情報を専門に扱うサムエル氏が「クルゼイロがヴィッセル神戸所属のリンコン獲得へオファーを提示した。買い取りオプション付きのレンタル移籍で交渉している」とツイート。
くわえてブラジル紙『O DIA』のジャーナリストも、自身のツイッターアカウントで「クルゼイロはヴィッセル神戸からリンコンを無償でレンタルし、120万ドル(約1億6000万円)で彼の(保有権の)50%を買い取るというオプション付きでオファーを提示した」と投稿。ヴィッセル神戸も年俸負担軽減を目的に、同選手の放出に前向きであると伝えていた。
『Diario Celeste』の報道によると、ブラジル人FWペドロ・ハウル(25)所属のブラジル1部コリチーバもリンコンの獲得を狙っているとのこと。ただ現時点では、クルゼイロがクラブ間交渉を順調に進めており、争奪戦で優位に立っているという。
そんなリンコンとヴィッセル神戸の契約内容については、ブラジルメディア『UOL』は昨年1月に「年俸80万ドル(約8300万円)による3年契約、2年の契約期間延長オプション付き」と報道。
またヴィッセル神戸はリンコンの獲得で、CRフラメンゴに対して移籍金やボーナスなど総額300万ドル(当時約3億3000万円)を支払ったと伝えられている。
なおリンコンは昨年1月にブラジル1部のCRフラメンゴからヴィッセル神戸へ完全移籍。来日1年目の昨季は左ハムストリング肉離れによる戦線離脱もあり、リーグ戦13試合の出場で1ゴールという結果に終わっていた。
そして今季は三浦淳寛元監督のもとでリーグ戦5試合中3試合にスタメン出場。しかしミゲル・アンヘル・ロティーナ前監督や吉田孝行監督のもとでは出場機会に恵まれておらず、5月25日のJ1リーグ第15節・ジュビロ磐田戦を最後にリーグ戦ではプレーしていない。
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