セリエA ユベントス

ポグバが覚悟示す「ユベントスを元の場所へ…」クラブOBから復帰後押しも

ポール・ポグバ 写真:Getty Images

 ユベントスは今月8日、フランス代表MFポール・ポグバ(29)の復帰を公式発表。会見に臨んだポグバがユベントス復帰への喜びと決意を語った。クラブ公式サイトが伝えている。

 ポグバは2012年8月、マンチェスター・ユナイテッドの下部組織からユベントスへフリーで移籍。セリエA連覇中のクラブで成長を遂げると、4年目の2015/16シーズンには背番号「10」を着用。中心選手として活躍し、在籍した全4シーズンでリーグ優勝に貢献した。

 世界最高峰のMFへと成長し、2016年8月にマンチェスター・ユナイテッドに復帰したが、ポジションが定まらないまま、稼働率が徐々に低下。2021/22シーズンはリーグ戦20試合の出場、1ゴール9アシストに終わり、今年6月1日に契約満了での退団が発表された。

 そして今月8日になって、6年ぶりのユベントス復帰が正式決定。ポグバは空港に迎えに訪れたクラブスタッフに対して「昔と何も変わってないね」と笑顔で挨拶している。さらに本拠地に詰めかけた1000人のファンが喜びを爆発させると、胸に手を当てて大歓声を受け止めていた。

 12日に行われた会見でポグバは「自信を持って帰ってきた。何度かチャンスがあったが、今年がいいタイミングだった。人生は思うようにはいかないが、ユベントスに戻れてとても嬉しいよ」とコメント。今回の移籍について、元ユベントス所属選手であり、現フランス代表監督のディディエ・デシャン氏に相談していたことも明かしている。

 記者から「6年前にイタリアから離れる時に何か残したものはあるか?」と質問されると「あなたたちジャーナリストだよ」と冗談で返し、記者たちを笑わせる場面もあった。

 再び背番号「10」を着用することについては「このユニフォームのおかげで、僕はポグバになれたんだ」と、過去にユベントスで世界屈指のMFに成長できたことに対する感謝の思いを述べている。

 そして復帰後にさらなる活躍を期待されていることには「プレッシャーはないよ」と返すなど、精神的な成熟を覗かせている。

 さらにユベントスで迎える2022/23シーズンについて「僕は勝利に飢えている。ユベントスはつねに勝利を求められる。その勝利の先に、僕たちのほしいものがある。ユベントスを元の場所に戻したいんだ」と勝利への決意とセリエA優勝への意欲を語った。

 マッシミリアーノ・アッレグリ監督とともにセリエA連覇を成し遂げた経験がポグバにはある。2021/22シーズン無冠のユベントスに変化をもたらせるか、真価が問われる2022/23シーズンになるだろう。