日本語実況の試合を見るだけでははっきり言ってもったいない
毎シーズンに言えることではあるが、今シーズンのプレミアリーグは特にそのように感じられるだろう。ここでは強豪クラブにも十分通用する能力を秘めたプレミアリーグ20/21シーズンの注目銘柄をご紹介したい。
トマーシュ・ソーチェク(ウェストハム・ユナイテッド)
19/20シーズンの冬の移籍市場でスラビア・プラハから期限付き移籍でウェストハム・ユナイテッドに加入し、今シーズンから完全移籍を果たしたMFトマーシュ・ソーチェクだが、彼の加入以降間違いなくウェストハムはレベルアップを果たしている。加入当初は中盤でボールを回収する潰し役の役割を果たし、デクラン・ライスと2枚のセントラルハーフは長年課題だった組織的なバランス維持に大いに貢献した。
また今シーズンは攻撃的役割としても機能しており、右サイドのジャロッド・ボーウェン、左サイドのパブロ・フォルナルスと連携した攻撃を展開している。ミッドフィルダーながら今シーズンここまで8ゴールをマークし、ミカイル・アントニオと抑えチーム内得点王になっている。
ブカヨ・サカ(アーセナル)
クラブの実力値を正当に測る上で「FIFAシリーズ」のレーティングは信憑性が非常に高い。ライブフォームを適用すればひと目でクラブの今が分かる。アーセナルのレートは現在4.5で、実力値ではエバートンやウェストハムたちと同じ分類だ。
そんなアーセナルで、MFブカヨ・サカだけは今シーズン飛躍的にレートを上げた人物の1人である。昨シーズンから徐々に頭角を表し、昨年末から同世代のエミール・スミス=ロウと2列目を任されてからは、流動的な攻撃を展開するアーセナルにとって欠けてはならない存在と化した。今シーズン開始当初の能力値は75だったが、2月6日現在では81とついに大台に乗せた。この能力値は今シーズン期待されて加入したウィリアンよりを上回っている。
エベレチ・エゼ(クリスタル・パレス)
今シーズン、QPRからクリスタル・パレスに加入を果たしたFWエベレチ・エゼも注目株として名高いプレイヤーである。正確なボールタッチが魅力であり、積極的なドリブル突破、チャンスメイクできるパスセンス、フィニッシュなど、どれも標準以上の能力を秘めている。
クリスタル・パレスは4-4-2が定番だったが、エゼが4-4-2の左サイドハーフ、4-2-3-1の2列目、またトップ下でもプレーできることにより、ロイ・ホジソン監督が考える戦術に選択肢が加わった。またウィルフレッド・ザハの起用方法にも変化が生まれ、対戦相手に応じてエゼと縦関係・横関係どちらかを選択することにより、ザハ一辺倒だったクリスタル・パレスの攻撃に深みが増した。
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