アーセナルに所属する日本代表DF冨安健洋(23)は、すでにミケル・アルテタ監督からの信頼を勝ちとっている。そんな冨安健洋に対して、右サイドバックでの競争相手が好意的なコメントを残した。13日、アメリカメディア『ESPN』が伝えている。
冨安健洋は今夏にボローニャからアーセナルへ完全移籍すると、先月11日開催のプレミアリーグ第4節・ノリッジ・シティ戦でデビュー。すぐに右サイドバックのポジションでレギュラーに定着すると、その後はトッテナム・ホットスパーとのダービーマッチをはじめここまでリーグ戦7試合つづけてフル出場している。
また、アーセナルは冨安健洋の加入以降、リーグ戦で6勝2分と無敗をキープ。加入前の第3節終了時点では最下位に沈んでいたものの、今月7日開催のプレミアリーグ第11節・ワトフォード戦でも勝利したことにより、5位まで順位を上げている。
一方、ポルトガル代表DFセドリック・ソアレス(30)は、8月開催のプレミアリーグ第2節・チェルシー戦、第3節・マンチェスター・シティ戦でフル出場。しかし、冨安健洋の加入以降はベンチ要員となっており、第5節・バーンリー戦からリーグ戦7試合つづけて出番のない状況となってる。
しかし、ソアレスは『ESPN』のインタビューにおいて「まず第一に、どのクラブでもチームメイト2、3人とポジション争いをする必要があるわけだし、きわめて普通のことだ。もし、競争を恐れるのならば、フットボールをやめた方がいいね。なので、僕は大丈夫だ」と平常心を保っていることを強調。
つづけて「エクトル(・ベジェリン)やトミヤスなど全員に敬意を払っているし、彼らとはとても良い関係にあるよ。もちろん、時には僕が望んでいるほどプレーできていないことにがっかりすることもある。もし、プレーしていない時にがっかりしていないなら、フットボールを愛していないということだ」
「こうした状況によって、トレーニングでの態度が悪い方向に変わる必要はないね。違った方法で反応する選手もいるかもしれない。それは『もうプレーしたくない、これで終わりだ』というだろう。だけど、僕はそんな態度をとったことがないし、これからもとらないよ。そんなことは私の中にはないし、私が育ってきた環境にもないからね」とプロフットボーラーとしての心構えを語った。
冨安健洋の存在がアーセナルの守備陣に安定感をもたらしたことは確かだ。ただ、右サイドバックの控え要員であるソアレスのメンタリティや日頃の振る舞いも、チームに好影響を与えていることだろう。
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