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「古橋を入れる。長友は…」闘莉王がスタメン大幅変更を提言!森保一監督に警告も

田中マルクス闘莉王 写真提供:Gettyimages

 日本代表は16日深夜にFIFAワールドカップ・カタール大会アジア最終予選のオマーン戦に臨む。その中、かつて日本代表の一員として南アフリカW杯に挑んだ経験を持つ田中マルクス闘莉王氏は14日、自身の公式YouTubeチャンネルを通じてベトナム戦での試合内容を批判するとともに、オマーン戦での先発メンバー変更を求めた。

 日本代表は11日に敵地ハノイで行われた一戦で、前半17分に伊東純也のゴールで先制。追加点を狙う姿勢を見せると、41分には自陣からのロングカウンターを発動。左サイドの広大なスペースに流れた伊東純也がボールを拾うと、持ち前のスピードを武器にそのまま一気にペナルティエリア内に侵入。右足での切り返しで相手DFの逆を突くと、そのまま右足からシュートを放ち、ゴールマウスのニアサイドを豪快に突き刺したが、OFR(オン・フィールド・レビュー)によりMF田中碧(23)のオフサイドがとられてノーゴール判定に変わる。

 その後、日本代表は後半にもチャンスを作るものの、追加点を奪えない。そして終盤にはややオープンな展開となったが、守備陣の奮闘もあり無失点で勝利。ただ、攻撃陣のクオリティに改善が見られなかった点をはじめ、ここまでの日本代表の戦いぶりに対して不満の声が上がっている。

 その中、闘莉王氏もW杯最終予選での試合内容について「出来が悪すぎる。形が無さすぎる」と痛烈批判。オマーン戦での先発メンバーについては「また固く行くという感じになると思うんですよ。結果が欲しすぎて。それが裏目に出ると思います。『固い試合をしないといけない』と思ったら大間違いだと思うし、足元を救われると思う」と切り出し、森保一監督の采配に対してベトナム戦からの変化が必要と主張している。

 その上で「まずボランチのところ1人変える。まあ、遠藤(航)は変えないと思うけど、柴崎(岳)を戻して、守田(英正)を変える」と中盤の布陣変更を求めている。ただ、MF守田英正(26)に関しては、累積警告によりオマーン戦で出場停止となっているほか、所属クラブの事情によりすでに代表チームを離脱している。

 そして、サイドバックの陣容については「長友(佑都)は本来の調子じゃないと思うから、中山(雄太)にします。右サイドバックも全然ダメだったので、もう一回考えなきゃいけないと思う」と両サイドともに再考する必要があるという見解を示す。

 さらに「古橋(亨梧)を必ず入れる。ベトナム戦を見ると、南野(拓実)を外すか、大迫(勇也)を外すことになると思いますね。(ベトナム戦での)前線の出来を見れば、三笘(薫)にも全然チャンスはあると思います」と前線の布陣にも言及。セルティックで好調を維持しているFW古橋亨梧(26)のスタメン抜てきを望んでいる。

 カタールW杯本大会出場にむけて、これ以上勝ち点を落とすことが許されない中、果たして森保一監督は闘莉王氏の意見と同じく、先発メンバーの大幅な入れ替えを行うのだろうか。