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「冨安健洋を押しのけてでも…」アーセナルにライプツィヒMF獲得を英メディア推奨!

冨安健洋 写真提供: Gettyimages

 日本代表DF冨安健洋(23)は今年8月にアーセナルへ加入したばかりだが、すでに右サイドバックのレギュラーに定着している。しかし、アーセナルは冨安健洋の競争相手として、RBライプツィヒに所属するアメリカ代表MFタイラー・アダムス(22)の獲得に向かうかもしれない。12日、イギリスメディア『フットボールロンドン』が伝えている。

 冨安健洋は今夏にボローニャからアーセナルへ完全移籍すると、先月11日開催のプレミアリーグ第4節・ノリッジ・シティ戦でデビュー。すぐに右サイドバックのポジションでレギュラーに定着すると、その後はトッテナム・ホットスパーとのダービーマッチをはじめここまでリーグ戦7試合つづけてフル出場している。

 また、アーセナルは冨安健洋の加入以降、リーグ戦で6勝2分と無敗をキープ。加入前の第3節終了時点では最下位に沈んでいたものの、今月7日開催のプレミアリーグ第11節・ワトフォード戦でも勝利したことにより、5位まで順位を上げている。

 その中、『フットボールロンドン』は右サイドバックの陣容について、「トミヤスは、カラム・チェンバース、セドリック・ソアレス、エインズリー・メイトランド=ナイルズとの競争を制している。この理由として、(ミケル・)アルテタの戦術において、トミヤス以外に右サイドバックで重要な役割を再現できる選手がいないことが考えられる。左サイドバックのキーラン・ティアニーとヌノ・タヴァレスが攻撃的なオプションであることから、指揮官は右サイドバックに対して下がり目のポジションをとることを求めている」と説明している。

 その上で「アルテタには、トミヤスを押しのけてでも先発の座を確保できるような選手が必要だ。その点で、アーセナルがタイラー・アダムスに関心を寄せていることは魅力的である。守備的MFとしてキャリアを積んできたアダムスは、アルテタが右サイドバックに求める特性をすべて備えている」とRBライプツィヒに所属するアダムスの名前を獲得候補にあげている。

 アダムスは2019年1月にメジャーリーグ・サッカー(MLS)のニューヨーク・レッドブルズからRBライプツィヒへ完全移籍。昨季は中盤の守備的なポジションや右サイドハーフで起用され、リーグ戦21試合に先発出場。ただ、今季はUEFAチャンピオンズリーグ(CL)で3試合にスタメン起用されているものの、ブンデスリーガでは第11節終了時点で5試合にしか先発出場していない。

 そんなアダムスはRBライプツィヒとの契約を2025年6月まで残している。ただ、同選手の去就を巡っては、アーセナルが右サイドバックのターゲットとしてリストアップ。しかし、本人がアメリカ人であるジェシー・マーシュ新監督のもとでのプレーを望んだことから、今夏残留に至っていた。また、『フットボールロンドン』はアダムス獲得に3250万ポンド(約49億6000万円)が必要という見解を示している。

 冨安健洋の活躍が目立つ中、アーセナル首脳陣はチェンバースをはじめとする余剰戦力の放出を行った上で、アダムスの獲得に向かうプランを描いているかもしれない。