バルセロナはリバプールを契約満了により退団したオランダ代表MFジョルジニオ・ワイナルドゥムの獲得を逃す可能性が高くなったことを受けて、ローマのイタリア代表MFロレンツォ・ペッレグリーニにターゲットを切り替えるようだ。7日、スペイン紙『アス』が報じている。
ワイナルドゥムの去就を巡っては、先月下旬に代理人がバイエルン・ミュンヘンと交渉にあたっていたが、バルセロナと3年契約を結ぶことで合意に至ったと伝えられていた。また、バルセロナは今月3日にかつてオランダ代表を率いていたロナルド・クーマン監督の来季続投を公式発表。これにより、周囲ではワイナルドゥムのバルセロナ加入が濃厚という見方が広まっていた。
しかし、先週末にPSGが選手サイドに対して3年契約のオファーを提示した模様。年俸はバルセロナが用意した金額の2倍にのぼるものとみられることもあり、ワイナルドゥムはPSG加入を決断したと報じられている。
これにより、バルセロナは新たにペッレグリーニをリストアップした模様。同選手は2015年夏にローマの下部組織からサッスオーロに完全移籍で加わると、イタリア国内屈指の有望株に成長。ユベントスをはじめ複数クラブが関心を寄せる中、2017年夏にローマが1000万ユーロ(約12億6000万円)による買い戻し条項を行使し、2022年6月までの5年契約を締結。復帰後は主力として出場機会を確保しており、今季もここまで公式戦37試合に出場して11ゴール9アシストをあげるなどパウロ・フォンセカ前監督から厚い信頼を寄せられていた。
ペッレグリーニとローマは直近数カ月にわたり契約延長にむけた交渉を進めてきたが、現時点でも新契約締結で合意に至っていない模様。また、現行契約には3000万ユーロ(約39億円)による契約解除条項が盛り込まれている。
その中、ローマはフォンセカ監督の退任に伴い、ジョゼ・モウリーニョ氏を招へい。契約延長交渉が破談に終わった場合には、今夏放出に可能性もあるという噂が飛び交っているようだ。なお、ペッレグリーニにはリバプールも関心を寄せているため、今後の展開次第では争奪戦に発展するものとみられる。
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