
2025明治安田J1リーグを15位で終えた横浜F・マリノス(以下、横浜FM)。昨シーズンは一時最下位に沈むなど不振に苦しんだ。さらに、2度の監督交代や身売り騒動にも揺れ、クラブはかつてない危機に直面していた。
それでも、クラブOBである大島秀夫監督の就任後はチームの建て直しに成功。終盤戦には驚異的な強さを見せつけ、見事J1残留を果たした。この経験はクラブや選手個人にとっても大きな成長の糧となったはずだ。
しかしその一方で、出場機会を得られず、思うような結果を残せなかった選手も少なくない。百年構想リーグや2026/27シーズンの成績次第では、立場が大きく揺らぐ選手が出てくる可能性もある。
ここでは、今シーズンのアピール次第では退団の可能性も考えられる3選手を、筆者の視点からピックアップして紹介する。
トーマス・デン
1人目は、オーストラリアと南スーダンの二重国籍を持つDFトーマス・デンだ。オーストラリアの強豪メルボルン・ビクトリーの下部組織で育ったデンは、18歳でトップチームとプロ契約を締結。プロ1年目からリーグ戦13試合に出場し、順調なスタートを切った。翌2016/17シーズンには、オランダの名門PSVアイントホーフェンのリザーブチームに加入し、元オランダ代表ストライカーであるルート・ファン・ニステルローイ氏の指導のもとで経験を積んだ。
その後、2018年にオーストラリアA代表デビューを果たし、2022年のFIFAワールドカップ・カタール大会のメンバーに選出された。クラブキャリアでは2020シーズンに浦和レッズへ加入し、2シーズンでJ1リーグ21試合1ゴール1アシストを記録した。続くアルビレックス新潟では3シーズンにわたりプレーし、J1・J2通算64試合に出場。クラブのJ1昇格と定着に大きく貢献した。そして昨季からは、横浜F・マリノスに活躍の場を移している。
主戦場はセンターバック。高い危機察知能力と身体能力を武器に対人守備で強さを発揮し、相手の攻撃の芽を摘むことができる。また、右サイドバックにも対応可能で、浦和時代には同ポジションでの起用実績もあり、ユーティリティー性の高さも魅力だ。
そんなデンは、昨シーズンJ1リーグ22試合に出場し、チームの残留争いに貢献。しかし、今シーズンはまだ1試合の出場にとどまっており、現体制下での序列は低下。レギュラー争いから後退している状況だ。この現状を踏まえると、2026/27シーズンに向けて去就が不透明となる可能性は高い。
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