明治安田生命J2リーグのファジアーノ岡山は16日、「選手の身だしなみについて」と題した声明を発表。「髪染め禁止」のルール廃止を明らかにするとともに、今後のクラブの方針を打ち出している。
岡山は髪染め禁止というルールを設けていた背景について「ファジアーノ岡山を設立して間もない時期、身だしなみのルールとして、選手との合意の上で髪染めを禁止する項目を設けていた時期がございました」
「これは、Jリーグ入りを目指すクラブとして岡山に誕生し、地域で一人でも多くの方に応援いただける存在となるため、選手との話し合いの中で自主的にできたルールで、その後も半ば暗黙的なルールとしてクラブ内で引き継がれてまいりました」と説明。
「しかし、昨今の社会において個人の尊重、多様性の尊重がより大事とされるようになり、「髪染め禁止」といった個別事象を禁止することはそう言った価値観にそぐわない面が出てまいりました。また、髪の色に留まらず、クラブが事細かにルールを課すのは、プロフェッショナルの集団として目指すべき姿とも異なります」
「最高の選手と子どもたちが仲間になるというクラブの行動指針にあるこの「最高の選手」とは、単にピッチ上でのパフォーマンスだけではなく、一人の人間として振る舞いの到達点を指しています。そういった中で、これまでの暗黙的なルールも含めてクラブと選手会で協議し、本年ルールの見直しを行いました」
「子どもたちに夢を!のクラブ理念に代表されるクラブとして大切にしていることはこれまでと変わりなく、一方で身だしなみを始め選手としての行動については、プロフェッショナルとしての自覚を持ち、自立した社会人として自ら考え行動することを大切にしてまいります」
「先日、ある選手の髪の色が変わったことでお問い合わせを頂戴いたしましたが、該当の件は本人の意図を超えて色が入ってしまったもので、他意はございません」としている。
岡山は今月13日の明治安田生命J2リーグ第15節で大宮アルディージャと対戦。ベンチ入りしていたMF高橋諒の髪の毛の色について、一部SNSユーザーが指摘していた。
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