FC東京下部組織出身のFW原大智(23)は、レンタル先のシント=トロイデンVV(STVV)で好成績を残していたが、デポルティーボ・アラベスに復帰する可能性が取り沙汰されている。その原大智の今後について、クラブ幹部がベルギー紙『ヘット・ラーツテ・ニウス』のインタビューで語った。
原大智は昨年8月、アラベスからSTVVへレンタル移籍すると、FW鈴木優磨(26)退団後のシーズン後半戦で主力選手として活躍。ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)全34試合中20試合の先発出場で8ゴール3アシストと結果を残すと、ベルギーでのシーズン終了後にはアラベスのトレーニングに参加していた。
また、ベルギー国内ではSTVVが原大智の完全獲得に向かう可能性が報じられている。一方でスペイン紙『アス』は今月20日、アラベスの来季メンバーに関する特殊記事を掲載。クラブがスペイン2部へ降格したこともあり、同選手をはじめレンタル組の復帰を計画していると主張していた。
その中、STVVのスポーツディレクターであるアンドレ・ピント氏は原大智の去就について「彼の所属クラブ(アラベス)や代理人と交渉している最中だ。彼を呼び戻すオプションがあるならば、我々の財政面の可能性を考慮し、実現にむけて全力を尽くす」とコメント。完全獲得にむけて交渉を行っていることを明らかにしている。
なお、STVVの立石敬之CEO(最高経営責任者)は4月末にベルギーメディアのインタビューに応じた際、「我々が断れないオファーが届いた場合は、1人か2人だけ強豪クラブへ放出したいと考えています」と現有戦力の維持に努める方針を明かしていた。
またSTVVは今月25日にドイツのインゴルシュタットからFWファティ・カヤ(22)を獲得したと公式発表。カヤが原大智の後釜であると一部のベルギーメディアは見解を述べていたが、どうやらSTVVは原大智も来季の構想に含めているようだ。
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