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「古橋亨梧不在でも勝てる」ポステコグルーの“神采配”に反響「賭けに出た」

古橋亨梧 写真:Getty Images

 日本代表FW前田大然(24)やMF旗手怜央(24)らを擁するセルティックは3日、レンジャーズとのダービーマッチで2-1と勝利した。試合後、アンジェ・ポステコグルー監督が日本代表FW古橋亨梧(27)をベンチ外とした理由を説明しているが、指揮官の言葉が現地で反響を呼んでいるようだ。3日、セルティックの専門サイト『VITAL CELTIC』が伝えている。

 古橋亨梧は昨年末のリーグ戦でハムストリングを負傷して戦線離脱。ポステコグルー監督は再三にわたり同選手の復帰時期の明言を避けてきたが、先月中旬になって「レノックスタウン(セルティックのトレーニング場がある場所)でランニングやスプリントを繰り返している」という噂がSNSで流れていた。

 また、古橋亨梧本人は今月2日にツイッターを更新。トレーニングに励む自身の姿をアップするとともに「チームに合流出来て嬉しいです」と投稿すると、セルティックサポーターから喜びのコメントが数多く届いていた。

 そんな古橋亨梧について、現地の一部メディアはスコティッシュ・プレミアシップ(スコットランド1部)第32節・レンジャーズ戦でベンチ入りの可能性を伝えていたが、ポステコグルー監督は同選手をベンチ外にすることを決断。セルティックは前半7分にオーストラリア代表MFトム・ロギッチ(29)のゴールで同点に追いつくと、前半42分にDFキャメロン・カーター=ヴィッカース(24)のゴールで勝ち越しに成功。その後はレンジャーズの反撃を断ちきり、2-1で勝利した。

 ポステコグルー監督は試合後のメディアインタビューで「今日はキョウゴがいなくても大丈夫だと思ったんだ。彼はレノックスタウンで、私の目の前のどこにでも顔を出し、自分がフィットしていることを思い出させてくれた」と語っている。

 この指揮官の意図について、『VITAL CELTIC』は「キョウゴはただプレーすることだけを望んでいる。ポステコグルー監督は彼がいなくてもライバルを始末できるだけのチーム力があると判断し、賭けに出た。彼がベンチ外であっても、彼がセルティックにいることはライバルにとって大きな心理的打撃となったはずだ」と解説している。

 また、このポステコグルー監督の言葉に対してセルティックサポーターからは「あの態度が好きだね」、「アンジェは漢だ!」など、指揮官に対する称賛のコメントがSNSで多く上がっている。

 ベストメンバーが組めない中でもレンジャーズ相手に勝利できることを証明したポステコグルー監督。リーグタイトルやカップ戦タイトル獲得の可能性がある中、指揮官に対する支持率は確実に高まっている。