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冨安健洋をアーセナル無敗優勝メンバーが称賛も「時間が必要。プレミアリーグは…」

冨安健洋 写真提供: Gettyimages

 アーセナルの新戦力である日本代表DF冨安健洋(22)は、11日に行われたプレミアリーグ第4節・ノリッジ・シティ戦で鮮烈デビューを果たしていた。2003/04シーズンにプレミアリーグ無敗優勝を成し遂げたメンバーのひとりであるローレン・エタメ・マイヤー氏は、冨安健洋のパフォーマンスを称える一方、プレミアリーグでのプレーに慣れるのに時間が必要であるという見解を示した。17日、イギリスメディア『TRIBAL FOOTBALL』が伝えている。

 冨安健洋は今夏の移籍市場最終日である8月31日、移籍金2000万ユーロ(約26億円)+ボーナス300万ユーロ(約3億9000万円)という条件でボローニャからアーセナルへ完全移籍。その後、日本代表の一員としてFIFAワールドカップ・カタール大会のアジア最終予選・中国戦に臨むため、カタールのドーハへ渡航していた。

 そして同選手は中国戦から中3日という過密スケジュールのもと、ノリッジ戦に右サイドバックで先発出場。ポゼッション時に敵陣深い位置に顔を出す場面があったほか、守備面でも対人戦で勝利するなど安定したパフォーマンスを披露し、63分までプレーしていた。

 冨安健洋のパフォーマンスには多くのアーセナルサポーターから称賛の声が寄せられているほか、アーセナルのミケル・アルテタ監督や明治安田生命J1リーグの北海道コンサドーレ札幌に所属するイギリス人FWジェイ・ボスロイド(39)も高評価をしている。

 その中、右サイドバックの主力として2003/04シーズンにリーグ優勝を果たしたローレン氏も「トミヤスにとって良いデビュー戦だったね。素晴らしいコンタクトも見せていたし、右サイドでオーバーラップを仕掛けた場面ではゴールも決めかけていた。最終ラインでのプレーの仕方について理解しているように見えるね」と同選手の出来を評価。

 ただ一方で「彼はまだこのクラブにやって来たばかりだし、慣れるのに時間が必要なので、我々は我慢しなければいけない。初めてプレミアリーグに挑戦する選手にとって、ここは簡単なリーグではないよ。それに彼がこの国の文化やクラブでの環境、それに戦い方に慣れるためには時間が必要であると誰もが理解している。ノリッジ戦ではととも良く見えたし、彼のプレーが良くなっていくことを願っているよ」とサポーターに対して過度な期待をしないように促している。

 なお、アーセナルは18日に第5節・バーンリー戦を控えている。冨安健洋が守備面での改善を期待される中、どれだけの早さでプレミアリーグの環境に慣れるのか注目が集まる。