インテルはすでにパリ・サンジェルマン(PSG)へモロッコ代表DFアクラフ・ハキミを放出しているほか、ベルギー代表FWロメル・ルカクもチェルシーへの移籍がほぼ確実となっている。その中、インテルに在籍するクロアチア代表FWイバン・ペリシッチとMFマルセロ・ブロゾビッチも放出候補にあがっているようだ。9日、イタリアメディア『フットボールイタリア』が報じている。
現在28歳のブロゾビッチは、2015年1月にクロアチア国内の強豪ディナモ・ザグレブからインテルへ加入。昨季はセリエAで29試合、UEFAチャンピオンズリーグで4試合に先発出場。主力として2010/11シーズン以来となるセリエA優勝に大きく貢献していた。また、32歳のペリシッチは昨夏にレンタル先のバイエルン・ミュンヘンからインテルへ復帰。昨季はセリエAで20試合、UEFAチャンピオンズリーグで2試合に先発出場。アントニオ・コンテ前監督のもとでレギュラー定着には至らなかった。
両選手はいずれもインテルとの契約期間が来年6月までとなっている。また、インテルはブロゾビッチに対して350万ユーロ(約4億6000万円)から500万ユーロ(約6億5000万円)へ年俸を増額した上で契約延長のオファーを準備している。しかし、選手サイドはミランを退団したフリーでインテルへ加入したトルコ代表MFハカン・チャルハノールが年俸500万ユーロを受け取っていることを理由に、600万ユーロ(約7億9000万円)への引き上げを要求していることから、交渉が難航しているとのこと。くわえて、ペリシッチとの新契約締結にむけた動きにも進展がないこと模様。インテルは来夏にフリーでの放出を避けるためにも、今夏の移籍市場で売却に踏み切る可能性があるようだ。
なお、インテルはルカクをチェルシーへ売却することにより、移籍金1億1500万ユーロ(約150億円)を得るほか、ハキミの移籍先であるPSGから移籍金6000万ユーロ(約78億円)が支払われる。新型コロナウイルス感染拡大により財政面で厳しい状況にある中、蘇寧グループのスティーヴン・チャン会長は複数選手放出の方針を打ち出してるだけに、今後の動向に注目が集まる。
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