Jリーグ アビスパ福岡

アビスパ福岡、サガン鳥栖戦で違反行為の一部サポーターに今季入場処分。横断幕の表現にも言及

レベルファイブスタジアム(現ベスト電器スタジアム)写真提供: Gettyimages

 明治安田生命J1リーグのアビスパ福岡は19日、先月に開催された明治安田生命J1リーグ第6節・サガン鳥栖戦でJリーグやサガン鳥栖の定める規定に違反する行為をとったサポーターに対して、入場禁止処分を科したことを公式発表している。

 先月に駅前不動産スタジアムで開催されたサガン鳥栖対アビスパ福岡では、一部のアビスパ福岡サポーターが声を出しての応援をはじめ新型コロナウイルス対策に基づいて策定されたJリーグのガイドラインに違反する行為にくわえて、試合開始前後に複数名で手持ち横断幕を繰り返し掲出するというサガン鳥栖運営管理規定に違反する行為をとったことが大きな問題となっていた。また、アビスパ福岡の川森敬史代表取締役社長は自身のSNSアカウントを通じて直ちに厳正な処分を科す考えを示しており、先月下旬から調査を行っていた。

 アビスパ福岡は今回の件に関して、サポーター団体のリーダー格に対して今季のアビスパ福岡が出場する全公式戦で入場を禁止する処分を科したことを発表。また、他5名のサポーターに対しては5試合の入場禁止処分を科している。

 くわえてクラブは違反行為をとったサポーター団体に対して横断幕やフラッグ等の掲出を禁止することを通達。さらに「当日掲げられた横断幕の表現は、「差別的或いは侮辱的表現」と連想させうるか否かについて複数の見解が存在し、現時点で直ちに「差別的或いは侮辱的」と判断することは断定しにくいですが、少なくとも不快感を以て受け止めたスポンサー、ファン、サポーターの皆様が多数存在するという事実は、重く受け止めなければなりません。実際に「差別的または侮蔑的表現ではないか」と受け止めた皆様より、クラブに多くのご批判の声が寄せられています」

 「Jリーグ公式戦はスタジアムに来場している一部の方々のやり取りに留まらず、DAZN中継やソーシャルメディアを通じて全世界に発信され、老若男女が目にすることとなりますので、両サポーター間の関係性等にとらわれず、運営管理規定第4条(禁止行為)(12)記載の通り、社会通念上不適切な発言、行為は、厳に慎むべきものであると考えます」

 「また、コロナ禍における当該違反行為は、昨年7月に有観客試合が再開されて以降、スタジアムでガイドラインを遵守して観戦いただいている多くの皆様をはじめ、安心安全なスタジアム運営にご協力下さっている方々に対して、新型コロナウイルス感染症への感染リスクを高め、且つスタジアムでのクラスター発生の危険性を高める悪質な行為であると判断いたしました」と処分の経緯を説明している。