Jリーグ

大阪ダービーの2クラブ間では交渉成立間近も… Jリーグにおける禁断の移籍4選

レアル・マドリードとバルセロナ、ボルシア・ドルトムントとバイエルン・ミュンヘンなど海外クラブ間と同様に、Jリーグでも禁断の移籍が存在する。また今月5日にはDF岩下敬輔のアビスパ福岡からサガン鳥栖への期限付き移籍が発表され、ファンの間で動揺が広がっている。そこで今回はここ数シーズンで実現した、または実現間近に迫った禁断の移籍を紹介する。


斎藤学

横浜F・マリノス⇒川崎フロンターレ

年齢:28
ポジション:FW
移籍時期:2017年

横浜F・マリノスで2016年シーズンまでMF中村俊輔が着用していた「10」番を引き継いだ斎藤学だったが、9月に右膝前十字靭帯損傷による長期離脱を強いられたことにより、マリノスサポーターは翌シーズン復帰を心待ちにしていた。ところが同選手は2018年1月に神奈川ダービーのライバルである川崎フロンターレにフリーで移籍。本人はSNSで川崎フロンターレに移籍した理由として「自分自身を厳しい環境に置きたかった」と語っているが、マリノスサポーターから辛辣な批判を浴びていた。


青木拓矢

大宮アルディージャ⇒浦和レッズ

年齢:29
ポジション:MF
移籍時期:2014年

今や浦和レッズの中盤センターには必要不可欠な存在である青木は大宮アルディージャでキャリアをスタートさせたものの、2014年にさいたまダービーとして強烈なライバル関係にあった浦和レッズへ加入している。それまでこの両クラブ間では選手の取引を行うことは無かったものの、青木の移籍をきっかけにFWズラタン、GK加藤順大などが移籍を決断している。


柿谷曜一朗

セレッソ大阪⇒ガンバ大阪(セレッソ大阪残留で決着)

年齢:29
ポジション:FW
移籍時期:―

スイスのバーゼルから2016年に古巣セレッソ大阪に復帰した柿谷には昨夏に大阪ダービーのライバルクラブに当たるガンバ大阪への移籍間近に迫っていたものの、残留で決着している。同選手に対しては2018年シーズンに元セレッソ大阪指揮官のレビー・クルピ監督のもと降格圏内に沈んでいたガンバ大阪がシーズン途中に複数年契約による巨額オファーを準備していると伝えられていたものの、最終的には移籍は実現せずセレッソサポーターは胸をなで下ろしている。


岩下敬輔

アビスパ福岡⇒サガン鳥栖

年齢:32
ポジション:DF
移籍時期:2019年

「飛ばないやつはサガン鳥栖」というチャントが存在するほど、ライバルクラブの関係にあるアビスパ福岡とサガン鳥栖の間における突然の移籍はファンに大きな波紋を呼んでいる。かつて清水エスパルスやガンバ大阪に在籍していた岩下は昨季まで井原正巳監督のもとでディフェンスラインで主力を張っていたものの、ファビオ・ペッキア監督のもとではサガン鳥栖とのトレーニングマッチやJ2リーグ2試合で出場機会がなかった。一方のサガン鳥栖はセンターバックの選手層に不安を抱えていたこともあり、両者の思惑が合致したという考え方ができるかもしれないが、ファンにとってはこの移籍劇を受け止めるまでに時間を要するだろう。