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著者:ペペ土屋
22日に行われたJ1リーグ第17節。この日曜日は何と言っても二人のスペイン人選手の登場に注目が集まった。ひとりはアトレティコ・マドリードからサガン鳥栖へ移籍してきたフェルナンド・トーレス。ベガルタ仙台との試合に50分から出場したが、チームを勝利に導くことができなかった。
そしてもうひとりは、バルセロナからヴィッセル神戸へ移籍してきたアンドレス・イニエスタ。ノエビアスタジアム神戸にはたくさんのファンが詰めかけ、世界的名手の出場を今か今かと心待ちにしているようだった。しかしこの試合で輝いたのはイニエスタではなく、相手の湘南ベルマーレの選手たちだった。
試合後に、「そういう風に言うと『選手たちが勘違いするから』みたいになるんですが、その域を超えていいゲームだったなと思います」と曺貴裁監督が語ったように、この試合の湘南はほとんど狙い通りに試合を進めていた。
スタートのシステムは3-4-3。右WBを務めることの多かった岡本拓也を右のCBに起用し、菊地俊介と梅崎司が左右のシャドーに入り、ワントップは徳島ヴォルティスから加入した山崎凌吾が務めた。そしてこのシステムで神戸の4-4-2に対して前から積極的にプレッシャーをかけていくスタイルをチョイス。この日の気温は30℃前後あり、湿度はピッチレベルでは80%ほどもあったようだ。水曜日に試合を行ったばかりであることも考慮すれば、選手の消耗も考えて普通は採用を見送りたくなる戦術だ。だが曺監督は違った。
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