ラ・リーガ セビージャ

セビージャで輝きを増すフランスのダイヤの原石クレマン・ラングレ

著者:グエン・クオック・ビエト

 有望な若手センターバック(ヴァラン、ユムティティ、ウパメカノ、キンペンベ、ラポルテなど)を多く輩出するフランスサッカー界において、クレマン・ラングレはダイヤの原石として目を引く存在だ。

 1995年にフランスのポーベで生まれたラングレは、AMSモンシェブレイとUSシェンティイーという2つのアカデミーでトレーニングを積んだ後、2010年にナンシーのユースチームに加入した。プロとしてのデビューは17歳になったばかりだった2013年9月27日に果たしている。若きディフェンダーは各年代のフランス代表で活躍し(U21代表ではキャプテンを務めた)、ナンシーの2015年のリーグ・アン昇格にも大きく貢献した。

 フランス最高峰のリーグで半年間プレーした後、ラングレはスペインのセビージャへ活躍の舞台を移す。この移籍はモンチSDがローマに移る前に手掛けた最後の契約だった。ラングレは後に、モンチがプロデビュー前の時点でナンシーと移籍の話をつけていたことを明かしている。彼はすぐにセビージャの守備の中心としてレギュラーの座を掴み、2016/17シーズン後半のリーガで17試合に出場したほか(先発15試合、途中出場2試合)、レスターとの試合でチャンピオンズリーグデビューも果たしている。

 彼のプレーを見れば、ラングレが優れたスピードを持っていることが分かる。空中戦とデュエルの強さ、タックルのうまさも兼ね備えている。今季のラングレは一試合平均1.9回のタックルを記録し、デュエルの勝率は79%に上る。また今季チャンピオンズリーグのマンチェスター・ユナイテッドとの試合では、ロメル・ルカクを封じることに成功した。

 安定した守備だけでなく、ラングレはパス成功率84.8%、一試合平均2.2本のロングパス成功と攻撃でも役割を果たしている。186cmは相手にとって脅威であり、全ての大会を通じて4得点を決めてもいる。

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