Jリーグ ファジアーノ岡山

岡山モーザーが語るJリーグと欧州の違い「荒い部分が…」“足りないメンタリティ”にも言及

ファジアーノ岡山 写真:アフロスポーツ

 ファジアーノ岡山所属GKレナート・モーザーが、プレー面、メンタル面からJリーグとヨーロッパサッカーの違いについて語り、日本のサッカー文化に対する見解を示している。

 同選手は12日までに自身のYouTubeチャンネルを更新。日本でプレーする中で感じた技術面やトレーニング、メンタリティの違いなどを率直に語った。まず日本人選手の技術力については、「それほど驚かなかった」と切り出すと、以下のように述べている。

 「ヨーロッパでも日本人選手と一緒にプレーしたことがあり、彼らはたいていファーストタッチが非常に優れている。ボールをきれいに受け、素早くスペースに体を向け、スムーズに前進する。その理由の一つは、特にストレッチに関する関心の高さだと思う。日本人選手はとても柔軟で股関節がよく開くため、ボールコントロールや素早いターンに役立っている」

 トレーニング面では、日本の練習の強度に驚いたという。「日本でのトレーニングはかなり強度が高く、私が想像していたものとは少し違っていた」と明かし、特にゴールキーパー練習について「ジャンプやダイビングを何度も繰り返し、同じ動作を多く反復する」と説明。ヨーロッパでは技術面の細かな修正を重視する傾向がある一方、日本では反復練習と体力づくりに重点が置かれていると語った。

 実際、来日当初は走り込み中心の練習に戸惑いもあったという。「トレーニングはあまりボール中心ではなく、走ることが多かった。400メートル走を何度も行った」と振り返りつつも、「今はその効果を感じている。とても体力がつき、脚も強くなり、試合を通して走り続けられる感覚がある」と前向きなコメントを残している。

 そしてモーザーは、日欧サッカーの違いとしてメンタリティにも言及。「想像していたほど大きな違いはない。試合の強度や勝利への意欲はとても似ている」と述べつつも、「ただ、ヨーロッパのサッカーはもう少し荒い部分がある。ファウルや挑発的な言葉、試合中のちょっとした駆け引きも多い」と説明。一方で日本については「よりリスペクトが感じられる。これはその国の文化を反映していると思う」と語った。

 さらにロッカールームの雰囲気にも違いがあるという。ヨーロッパでは敗戦後に口論や衝突が起きることもあるが、「日本では雰囲気がずっと落ち着いている」と指摘。チームバスの雰囲気についても、欧州では会話やカードゲームが多い一方、日本では静かな時間が多いと明かした。

 こうした文化的な違いを踏まえつつ、モーザーの言葉は、日本サッカーの長所と課題の両面を浮き彫りにするものとなっている。技術や規律の高さが評価される一方で、欧州サッカー特有の激しさや駆け引きといったメンタリティとの違いは、世界の舞台で戦ううえで議論の余地があるテーマと言えそうだ。