
AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)2024/25シーズンはラウンド16までの全試合が終了。ヴィッセル神戸が敗れた一方、横浜F・マリノスと川崎フロンターレがベスト8へ駒を進めているが、準々決勝以降の大会方式に関するAFC(アジアサッカー連盟)のルール変更が批判の対象になっている。
ACLE準々決勝から決勝までは、4月25日から5月4日にかけて、サウジアラビアで集中開催。ホームアンドアウェイ方式ではなく一発勝負と、ラウンド16までとは大会方式が大きく変わる。そのACLEのベスト8には、横浜FM、川崎、光州FC(韓国)、ブリーラム・ユナイテッド(タイ)、アル・ヒラル(サウジアラビア)、アル・アハリ・サウジ(サウジアラビア)、アル・ナスル(サウジアラビア)、アル・サッド(カタール)が名を連ねているが、ACLEの規定によると、準々決勝では東地区・西地区同士のクラブが対戦することはない。
このACLEの規定には日本のサッカーファンのみならず、Jリーグの情報に詳しいブラジル人記者のチアゴ・ボンテンポ氏も不満を抱いている模様。12日深夜にXで「中東勢がノックアウトステージで敗退したとき、AFCは決勝でいずれか1クラブが残るようにレギュレーションを変更した。サウジアラビア勢が強くなった今、決勝がサウジアラビア勢同士の対戦カードになるように、またルールを変えた」「ルール変更でサウジアラビア勢が優遇されている」などと、“中東勢優遇”とも解釈可能なAFCのやり方を批判している。
「準々決勝で東地区・西地区同士のクラブが対戦することはない」というACLEの規定は、当然ながらJリーグ勢にとって不利なものである。横浜FM、川崎がいずれもサウジアラビア勢との対戦を避けるというシナリオはなく、少なくとも一方のクラブが完全アウェイの雰囲気で戦うことになる。
山東泰山(中国1部)の大会撤退直後、同クラブの関わる試合の結果をすべて無効としたAFC。神戸が順位転落等の不利を受け、光州FCとの対戦を余儀なくされただけに、準々決勝以降の規定変更に対する不満も止まない。
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