明治安田生命J1リーグのFC東京に在籍した過去をもつハノーファーの日本代表DF室屋成は、右サイドバックを本職とするライバルが加入したものの、2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)の今季開幕戦で先発メンバーに抜擢されている。その中、ドイツメディア『fussball』は27日に両選手の起用法について言及している。
現在27歳の室屋成は、FC東京からハノーファーへ完全移籍して臨んだ2020/21シーズンに、リーグ戦27試合で先発出場。右サイドバックのレギュラーに定着していた。しかし、ハノーファーは今月19日にホルシュタイン・キールを契約満了により退団25歳のDFヤニク・デームを獲得。両選手によるポジション争いに注目が集まる中、開幕節のベルダー・ブレーメン戦では室屋成がフル出場。同点ゴールをアシストする活躍を見せており、ドイツ紙『キッカー』の選出する開幕節のベストイレブンに選出されている。
『fussball』は室屋成とデームのポジション争いがハノーファーにとって幸せなものであり、ぜいたくな悩みであると紹介。くわえて、室屋成のコンディションが良好である場合、デームは「4-2-3-1」の布陣における左サイドバックや右サイドハーフで起用されることが想定されるため、同選手の出場機会が減少することは考えにくいという見解を示している。
なお、ハノーファーはブレーメンとの開幕戦を1-1の引き分けで終えている。次節のハンザ・ロストックを今月31日に控える中、新戦力のデームがチームにもたらす効果に注目したいところだ。
コメントランキング