
MFウォン・ドゥジェ
今夏の清水の新戦力を見るに、最も力を入れたのが中盤の再構築であるのは間違いない。百年構想リーグでキャプテンを務めたMF宇野禅斗(ボルシア・メンヒェングラートバッハ)や、Jリーグ屈指のテクニックを持つMFマテウス・ブエノ(鹿島アントラーズ)を夏に失った影響を少しでも小さく収めようと、今夏は複数の選手を新たに獲得しシーズンに臨んでいる。
しかし、新加入のMFディエギーニョとMF小泉慶が現在戦線を離脱中。クラブから正式な発表はないものの、ベンチ外の状況が続いている。そしてこの間、MF弓場将輝やMF嶋本悠大といった若い選手たちが中盤を支えてきた。
そんな中、直近のゲームで途中出場を果たし、20分間ほどのプレーで違いを見せつけた選手がいる。今夏UAEのホール・ファカン・クラブから加入したMFウォン・ドゥジェだ。
韓国代表としても招集や出場の経験を持つウォン。過去には当時J2の福岡で3シーズンを過ごし、主力として活躍してきた選手でもある。そして直近のゲームで、古巣相手に加入後初出場を果たすとアンカーとしてプレー。中盤の底から味方に指示を出し続け、相手陣内後方からのパス出口を封鎖。チームの核として存在感を放った。
ウォンもこれまで出場がなかったことから、懸念されるのはコンディション。だが、加入後初出場での活躍から、ようやく中盤の答えを見つけたと感じたファンやサポーターも多くいたはずだ。果たして次節は先発でプレーする姿が見られるのか注目だ。

MF弓場将輝
今季は夏に宇野やブエノといった選手たちが離れた一方で、実績十分の選手が複数チームに加わった清水の中盤。MF弓場将輝にとっては、まさに正念場といったシーズンのスタートだったに違いない。
しかし、開幕後は相次ぐ選手の戦線離脱により出場機会が増加。当初主軸と思われていた選手たちの不在を、弓場をアンカーに据えることで何とか耐えてきたというのが清水の実情と言えよう。
そんな弓場を次節以降のキーマンとして挙げるのは、直近の福岡戦でMFウォン・ドゥジェが実戦復帰を果たしたからに他ならない。福岡戦の先制点の場面も含め、ウォンの投入後は弓場が積極的にボールを奪いに行くシーンが増え、波状攻撃の場面でも顔を出し攻撃も活性化した。
宇野の海外挑戦により、清水の中盤に不足したボール奪取力あるいは相手に対する圧の強さ。ウォンが戦線に戻ったことで、アンカーでは活かされなかった弓場のそれらの能力が発揮できる環境が整ったと言っていい。
残念ながら福岡戦で決勝ゴールを挙げたMF嶋本悠大は次節不在となる。新たなヒーローが求められる次のジェフユナイテッド市原・千葉戦(9月19日)。アンカーという重役から解き放たれるとするならば、弓場が主役となる可能性も高いのではないだろうか。
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