
クリスタル・パレス所属MF鎌田大地は、現時点でFIFAワールドカップ北中米大会の日本代表に招集されることがほぼ確実。イングランド代表との直接対決では、MF佐野海舟(マインツ)とのダブルボランチで強豪相手に互角以上の戦いを繰り広げたが、その舞台裏で語られていた「素顔」が、日本代表OBの口から明かされた。
柿谷曜一朗氏の公式YouTubeチャンネル「柿谷曜一朗ドリームプロジェクト」で、4月5日に公開した清武弘嗣との対談動画。話題が鎌田に及んだ際、柿谷は「サガン鳥栖時代からうまかった。サイズもある。朝も早く起きてトレーニングしている。『俺より練習しているやつは絶対いない』と言っていた」と証言した。
才能だけでもやれる子が努力する。柿谷がそれを「止めてほしい」と表現したのは、嫉妬ではなくある種の敬意だろう。だが、清武の返しが鋭かった。「曜一朗に似ているところある。要領が良い。さぼるとことはさぼっている」。この発言は「天才の条件」とは何か、という問いを静かに突きつけている。
ここで思い出されるのが、鎌田がかつて口にした「日本人の天才と呼ばれている人は活躍していない、すぐ終わる」という発言だ。同選手は2025年、テレビ朝日の単独インタビューでこう述べていた。
「そもそも、まず天才タイプではない。日本人の天才と呼ばれている人は活躍していないじゃないですか。日本人の言う“天才”というのは、あまり良い言葉ではないと思っていて。僕自身も本当に天才と言われるようなタイプとは程遠いと思う」
柿谷はこのコメントを紹介すると、「あれキヨ(清武弘嗣)のことやんか」とツッコミ。清武は苦笑いの表情を浮かべている。
むしろ注目すべきは、鎌田自身の「俺より練習しているやつは絶対いない」という言葉の重さだ。プレミアリーグという世界最高峰の舞台で揉まれ続け、クリスタル・パレスでコンスタントにプレーする現在の鎌田にとって、この言葉は単なる強がりではない。森保一監督が代表の中心選手として信頼を置く背景には、この自己研鑽への執着心がある。
とはいえ、清武が指摘した「さぼるところはさぼっている」という証言は、ある種の真実を射抜いている。天才型の選手に共通する「力の抜き方」を、鎌田もまた本能的に体得しているということか。
自分自身で「天才タイプではない」と否定しながらも、天才と称される選手の要素を兼ね備えている鎌田。「俺より練習しているやつは絶対いない」と公言した選手が、結果を出せなかった場合の反動は計り知れないが、W杯という最高峰の舞台で輝きを放つための準備をしていることは確実だ。
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