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冨安健洋を先発起用する場合のデメリットにアヤックス指揮官が言及

冨安健洋 写真:アフロスポーツ

 オランダ1部エールディビジのアヤックス・アムステルダムに所属する日本代表DF冨安健洋のプレー時間はこれまで限られている。経験あるDFと同クラブに評価されている冨安は合計48分間の出場にとどまり、同クラブのフレッド・グリム暫定監督は慎重に起用している。現地3月1日のPECズウォレ戦(0-0)では約15分間出場したが、チームは0‐0の引き分けに終わった。

 オランダメディア『Voetbalzone』が「グリム監督は記者会見で冨安についての質問に思わず笑いを見せた」と報じた。同メディアによれば、グリム監督は冨安の状態について問われた際に笑みを見せながら以下のように答えたという。

 「冨安は今日は出場時間よりも実際は長くプレーできた」「最終的には交代のタイミングを探っている。いつが適切なのかということだ。5人の交代が可能なのは分かっているが、うまく組み合わせなければならない」と複雑なチーム事情の中での選手交代判断が難しいことをほのめかせるコメントを残した。

 冨安のフィットネスについてグリム監督は「トミはコンディション面で必要なステップを踏んでいるので、そこは喜ばしい。しかし今は積み上げの段階にある」と説明した。そのうえで冨安のコンディション調整がチーム全体の準備と同じ流れでは進んでいないことを認め、「それはパズルのようで、どこに可能性があるのか注意深く見極めなければならない」と述べた。

 冨安はアヤックス加入時には負傷していなかったが、重傷の影響で長期間試合から遠ざかっていたため本来のレベルには遠いとのことだ。

 しかし、グリム監督は「今の冨安ならハーフタイムまで持つだろう」と述べたうえで、出場時間が伸びる可能性を示唆したが、「それは45分で誰かを交代させる必要があるということでもある」と冨安先発起用のデメリットにも言及した。

 同監督は「常にバランスを取りながら何が可能かを見極めている」と述べ、冨安の起用法を慎重に見極めていく意向を示した。