タイサッカー協会(FAT)は1日、10月の国際Aマッチデーにおけるタイ代表の招集メンバーを発表。MFエカニット・パンヤ(浦和レッズ)が選出された一方で、DFティーラトン・ブンマタン(ブリーラム・ユナイテッド)をはじめ経験豊富な元Jリーガーが相次いで選外に。石井正忠監督のコメントが現地で話題になっている。
北中米W杯アジア2次予選で敗退のタイ代表は、10月の国際Aマッチデーで第50回キングスカップに参戦。11日にフィリピン代表と対戦するほか、14日にはシリア代表、またはタジキスタン代表と激突する。
今回の代表メンバーには、かつて北海道コンサドーレ札幌や川崎フロンターレでプレーしていたMFチャナティップ・ソングラシン(BGパトゥム・ユナイテッド)が復帰。以前Jリーグ移籍の可能性が報じられていたMFジャルンサック・ウォンコーン(パトゥム)も招集された一方、ティーラトンや元サンフレッチェ広島、清水エスパルス所属選手のFWティーラシン・デーンダー(パトゥム)など、代表チームの常連組が相次いで落選した。
タイ代表の招集メンバーにおける“異変”を巡っては、同国内で賛否含めて様々な意見が噴出。石井監督の選考基準に対する疑問の声も挙がるなど、議論が白熱しているという。
ただタイ紙『バンコクポスト』が2日に伝えたところによると、指揮官は複数のベテラン選手を招集しなかったことについて、「9月の代表ウィークでは、ロシア戦が台風のため中止となった。若手選手に対して、自分の持っている能力を発揮するためのチャンスを与えたい」とコメント。
この後に控えるASEAN選手権や、2027年のAFCアジアカップを見据えている自身の考えを説明した上で、「将来に向けて強いチームを作るために、若手選手を積極的に起用する予定だ」と、世代交代に着手する方針を明かしたという。
なお北海道コンサドーレ札幌所属MFスパチョーク・サラチャートは、コンディション不良により招集メンバーに名を連ねていない。2024年1月1日に日本代表と対戦したタイ代表だが、W杯予選敗退で早くも将来を見据えたチーム作りに移行しているようだ。
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