鹿島アントラーズ・日本代表OBの内田篤人氏が、明治安田Jリーグ所属クラブの監督が採用する戦術に言及。セリエA(イタリア1部)首位のインテルと比較したほか、自身が思い描く監督像も語っている。
Jリーグでは、ここ数年間にわたり欧州出身の指導者を招へいするクラブが増加。オーストラリア人のアンジェ・ポステコグルー氏は横浜F・マリノスをJ1優勝に導くと、その後はスコットランド1部セルティック、プレミアリーグ(イングランド1部)トッテナム・ホットスパーとステップアップ。浦和レッズはマチェイ・スコルジャ前監督のもとでAFCチャンピオンズリーグ優勝。昨季終了後には国際舞台でのタイトル獲得の経験を持つペア・マティアス・ヘグモ氏を招へいしている。
アルビレックス新潟、FC東京を率いたアルベル・プッチ・オルトネダ氏や名将ジョゼップ・グアルディオラの右腕であるフアン・マヌエル・リージョ氏(元ヴィッセル神戸監督)など、スペイン出身指導者の来日も目立っているとはいえ、内田氏はJクラブの戦術に満足していない模様。
インターネット動画配信サービス『DAZN』で今月7日配信開始の『内田篤人のフットボール・タイム』第172回で、インテルのシモーネ・インザーギ監督が採用する「偽センターバック」の戦術が紹介されているが、MCの野村明弘アナウンサーの「サッカーって色々な戦術があって面白いですね」という言葉に対して「Jリーグって何かありますか?監督の色が少ないなと思ってしまう。なんか皆ある程度教科書通りという感じがする。もしかしたらJ2、J3の方が監督の色が出やすいかもしれない」と疑問を投げかけている。
また内田氏は野村アナから「内田さんが監督になった場合、偽センターバックのような戦術を使ってみたいか」と訊かれると、「嫌」と即答。「僕ってあんまり動きたくないタイプ。ガシャガシャしたくないけど、試合になったら選手に『動けよ!』と言うんだろうな」と自身の監督像を明かした。
現在、Jリーグの監督に必要な最上位資格であるS級ライセンス取得にむけて、川崎フロンターレOBの中村憲剛氏らとS級コーチ講習会を受講している内田氏。解説者として活動する一方、ロールモデルコーチとして日本代表選手を指導する中で、日本サッカー界について感じることがたくさんあるようだ。
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