Jリーグ 北海道コンサドーレ札幌

札幌DF西大伍、北九州の声明に異論!カレー店巡る騒動で「企業を悪者に…」

西大伍 写真:Getty Images

 明治安田生命J1リーグ北海道コンサドーレ札幌所属DF西大伍が今月17日、自身のYouTubeチャンネルを更新。12日に公開した動画でギラヴァンツ北九州によるレトルトカレー販売停止を巡る問題に言及した意図を明かすとともに、店側に対するクラブの対応に疑問を呈している。

 この問題は、福岡県北九州市若松区のカレー専門店『モンゴルカレーまるお』のレトルトカレーが「販売の前例が無いから」という理由により、北九州のホームゲームで販売停止になったというもの。カレー店経営者の丸谷真一郎氏は7日、フェイスブックアカウントでの投稿を通じて販売停止に至るまでの経緯を説明。「私は金輪際ギラヴァンツの応援は致しません」とクラブに厳しいメッセージを送ると、西も12日公開の動画で「怒っても仕方ないなと思います」と私見を述べていた。

 その後、北九州は13日に声明を発表。店側にヒアリング調査を実施して事実確認を行ったとした上で、丸谷氏の投稿内容が「誤解に基づくものである」と説明。トラブル発生の背景について、「弊社がスタジアムマルシェの管理委託をしている会社と当該グルメ店舗様とのコミュニケーションにおいて齟齬があったことが原因と判明いたしました」としている。

 すると西は17日、北九州の声明内容に対する感想として「ギラヴァンツは悪くないですよと。でも何がどういう内容で悪くないのかというのも分からないですし、北九州の対応は僕としては残念だったなと思います」と述べ、以下のように持論を展開している。

 「仮にもこれまで応援してくれていたスポンサー企業さんを悪者にしてしまうことになると思うので、こういう問題が起きた以上どちらか一方が悪いということは絶対ないと思います」

 「間に企業さんが入っていたとしても、そこはコミュニケーション不足だったりという問題があると思うので、その辺は批判をかぶってあげるじゃないですけど、そういうのがあっても良かったんじゃないかなっていうのを感じましたね」

 「スポンサー企業さんが絶対偉いということもないですし、お互いがスポンサードをすることによって利益を得るという関係なので、どちらか一方が偉いということはないと思います。ただそこは男気じゃないですけど、こっち側を称えようというのはできたのかなとは思いました」

 そして西は北九州のレトルトカレー販売停止を巡る問題に対して、自身の意見を述べた理由について以下のように語った。

 「僕は北九州の批判をしているわけではなく、Jリーグの問題として選手以外の役職の大事を伝えたい。あとはその役職の待遇っていうのも変えていかないと、良い人材は入ってこないなっていうことを前々から思っていたことなので、それを伝えたかったです」

 「あとは関係ないことだと言われることもあるんですけど、(ひとりの)JリーガーとしてJリーグのチームの問題は自分ごととして捉えていくことも大事かなと思いますし、一緒によくしていきたいという気持ちもありますので、こういう問題にも関わっていきたいですね」