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中村航輔、ポルティモネンセ残留へ前進?ライバルGKが母国復帰間近に

中村航輔 写真:Getty Images

 ポルティモネンセ所属の日本代表GK中村航輔(27)は今季ほとんど出番が無かったが、今夏残留の可能性があるようだ。

 中村航輔はブラジル人GKサムエル(27)のバックアッパー1番手をイラン代表GKパヤム・ニアズマンド(27)と争っていたが、今季の公式戦でわずか3試合の出場にとどまっていた。

 それでも今月14日のプリメイラリーガ(ポルトガル1部)最終節・マリティモ戦でおよそ3カ月半ぶりに先発出場すると、好セーブを連発。無失点での勝利に大きく貢献し、ポルトガルメディア『Goal Point』から「ナカムラはパウロ・セルジオ監督から与えられたチャンスをものにした。今シーズン最終戦で2022/23シーズンのオプションになる可能性があることを証明した」と評価されていた。

 一方、イラン『タスニム通信』は30日に「ペルセポリスFCがパヤム・ニアズマンドの獲得に近づいている」と報道。これによると、同選手は昨年7月にポルティモネンセと3年契約を結んでいたものの、出場機会の少なさに不満を抱いているとのこと。すでにイラン1部の強豪ペルセポリスFCと個人合意に達したようだ。

 ポルティモネンセのゴールキーパー陣では、GKリカルド・フェレイラ(31)が今年1月に退団。正守護神のサムエル、バックアッパーの中村航輔、ニアズマンドの3人体制で今季後半戦に臨んでいた。それだけにフェレイラにつづきニアズマンドが退団するとなれば、ポルティモネンセは中村航輔を来季の構想に含めるものとみられる。

 昨年1月に柏レイソルからポルティモネンセへ完全移籍してから、プリメイラリーガでわずか2試合の出場にとどまっていた中村航輔。バックアッパー争いのライバルが相次いで退団する可能性が高いだけに、来季の出場機会増加を期待できるかもしれない。