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「吉田麻也はW杯を考えすぎ」サンプドリア最低評価選手に伊記者指名!

吉田麻也 写真:Getty Images

 サンプドリア所属のDF吉田麻也(33)は、日本代表をFIFAワールドカップ・カタール大会出場に導いたものの、セリエAでは今季終盤戦に低調なパフォーマンスを露呈していた。そんな吉田麻也に対して、現地記者から厳しい指摘が飛んでいる。

 吉田麻也はMF長谷部誠(38)の代表引退以降、キャプテンとしてチームをけん引。カタールW杯アジア最終予選では、全10試合中8試合でキャプテンマークを巻きフル出場していた。また、昨年の東京五輪にはオーバーエイジ枠で出場。キャプテンを務める中、U24日本代表のベスト4入りに大きく貢献していた。

 一方、サンプドリアでは監督交代をきっかけに今年4月以降はレギュラーからベンチ要員に降格。4月11日のセリエA第32節・ボローニャ戦では0-0で迎えた60分からピッチに立ったものの、立て続けに失点に絡んだことで現地メディアから最低評価を受けていた。また、セリエA残留決定で迎えた最終節・インテル戦では約2カ月ぶりに先発出場したものの、低調なパフォーマンスを露呈。チームも0-3で敗れている。

 イタリアメディア『トゥットメルカート』は24日、複数の記者によるサンプドリア所属選手の評価を掲載。その中でイタリア紙『ラ・スタンパ』の記者は、「最もがっかりした選手」に吉田麻也を指名している。

 そして吉田麻也について「ヨシダはワールドカップのことについて考えすぎていた。サンプドリアのことについては、あまり考えていなかった。(今年3月の)W杯予選を終えてチームに戻った後は、個人的なミスで失点を重ねるなど散々な結果に終わった」と酷評。カタールW杯アジア最終予選終了後のパフォーマンスを批判するとともに、メンタリティにおける問題点を指摘した。

 また、「今季最も飛躍した選手」としてDFアレックス・フェラーリ(27)の名前を挙げると「フェラーリはヨシダや(オマー・)コリーの控えとして今シーズンをスタート。時には(バルトシュ・)ベレシンスキの代わりとして本来の自分を犠牲にしてまで(サイドバックで)プレーしていた。それでも彼はつねにパフォーマンスを向上させると、最終的には(センターバックで)レギュラーを勝ち取った」と評価。吉田麻也にかわる存在として期待を寄せている。

 なお吉田麻也とサンプドリアの契約期間は今年6月までと伝えられているが、現地の複数メディアは今季限りでの退団を予想。ジェノヴァの地元紙『Il Secolo XIX』は今月20日、同選手の移籍先候補について「オファーの面で、吉田麻也は日本だけでなく、中東のいくつかのクラブでも非常に人気がある」と述べている。