Jリーグ ヴィッセル神戸

神戸・三木谷浩史会長の怒りに海外も注目!「ダブルスタンダード」と日本政府に皮肉

三木谷浩史氏 写真提供: Gettyimages

 明治安田生命J1リーグのヴィッセル神戸を運営する楽天ヴィッセル神戸株式会社の三木谷浩史代表取締役会長は、日本国内で開催されるFIFAワールドカップ・カタール大会アジア最終予選後の隔離要請に対して、SNSを通じて怒りをあらわにしている。そんな三木谷浩史会長の投稿には、日本国内のみならず海外でも注目を集めているようだ。

 森保一監督率いる日本代表は、今月27日にカタールW杯アジア最終予選・中国戦に臨むほか、来月1日には強豪サウジアラビアとの一戦に臨む。また、今月21日に開催予定だった国際親善試合・ウズベキスタン戦は、日本政府がウズベキスタン代表一行の入国を認めなかったことにより中止が決定している。

 また、中国戦とサウジアラビア戦が日本国内で開催されるにもかかわらず、日本代表に招集されたJリーグクラブ所属の選手はサウジアラビア戦後から2週間の隔離を余儀なくされる可能性が伝えられている。その場合、Jリーグは来月18日に開幕を迎えるが、代表に招集された選手は所属クラブでほとんど準備ができないまま開幕戦に臨むこととなる。

 その中、三木谷浩史氏は今月12日夜に「日本で行われる代表戦に出た選手は2週間隔離しろと『政府』と『協会』から来た。移動の自由、人権、営業権の侵害だ。海外から来た選手は即練習で、戻って海外で則プレー。頭おかしんじゃないの??」

 「そもそも給与もこちらが払ってるのに、代表に出して拘束。話にならん。そもそも政府に日本にいる人間がサッカーの代表戦に出たというだけで、行動を制限する法律的な権利はないと思う。裁量行政の濫用だ」と投稿。

 また、SNSユーザーから「公共の利益が優先だ」と主張されると、「何度もPCR testをして入国を認めた選手と試合。重症化しにくいオミクロンが主流。国民の80%以上がワクチン接種済み。なんの公益??これは明らかに憲法違反だと俺は思う」と返事。日本政府の方針に対して不満をぶちまけている。

 その中、英紙『デイリーレコード』も13日、「クレイジーなダブルスタンダードにキーパーソンが激怒」という見出しで三木谷浩史会長の投稿を紹介。そしてセルティックに所属する日本代表FW古橋亨梧(26)などに対してもカタールW杯アジア最終予選後の隔離を求めていると伝えている。また、仮に海外組も隔離の対象となった場合には、公式戦6試合での欠場が確実になると報じている。

 新型コロナウイルス感染拡大防止を目的とした日本政府の水際対策に対する批判を展開している三木谷浩史氏。サッカー界のみならず国内外で多大な影響力を持っているだけに、同氏の主張は海外にも伝わっている。