Jリーグ 大分トリニータ

大分、21歳ブラジル人FWの獲得断念!「選手側の怠慢」とビザ不取得の理由説明

大分トリニータのサポーター 写真提供:Gettyimages

 明治安田生命J2リーグの大分トリニータは、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエB(ブラジル2部)のECヴィトーリアに所属するブラジル人FWサミュエル(21)の獲得を急きょ断念したようだ。13日、ブラジルメディア『Correio』が報じている。

 左利きのストライカーである同選手は、2020年にECヴィトーリアのトップチームに昇格。2020シーズンはリーグ戦5試合に出場してプロ初ゴールもあげていた。そして2021シーズンはリーグ戦38試合中15試合でスタメンに抜てきされて2ゴールをマーク。着実に出場機会を増やしていたが、ラスト5試合では出番がなかった。

 そんなサミュエルの去就については、「50万ドル(約5700万円)を受け取り、サミュエルの保有権の51%を売却する」という条件でECヴィトーリアと大分トリニータが合意に達したと、昨年12月下旬にブラジルメディア『グローボ』が報道。また、サミュエルはビザの取得を待っており、今月中旬にも大分トリニータ移籍が正式決定する可能性が伝えられていた。

 その中、ECヴィトーリアの幹部がブラジルメディアの取材に対応。サミュエルの移籍について「ビザは発給されるはずだったのだが、彼が2回目のワクチンを接種しなかったことによってビザが下りなかった。冗談のような話だね。これで振り出しに戻ったよ」と語っている。

 つづけて「2回目のワクチン接種をしなかったのは選手側の怠慢だ。日本人はとても厳しいから、2回目の接種をしなかったのでビザを拒否されたのだ」とコメント。大分トリニータ移籍が破談に終わった責任が選手サイドにあることを強調した。

 なお、大分トリニータの外国籍選手では、ブラジル人MFマテウス・ペレイラ(24)がカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のアトレチコ・ゴイアニエンセからの期限付き移籍期間延長という形で残留が決定。一方、元ブラジルU-20代表DFエンリケ・トレヴィザン(24)はFC東京に完全移籍で加入している。