Jリーグ 浦和レッズ

補強必至の浦和レッズ、新たに23歳のブラジル人MFへ獲得オファー提示。本人は残留望む

浦和レッズのサポーター 写真提供:Gettyimages

 明治安田生命J1リーグの浦和レッズはカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のレッドブル・ブラガンチーノに所属するブラジル人MFトニー・アンデルソンへ獲得オファーを提示したようだ。27日、ブラジルメディア『LANCE!』が伝えている。

 トップ下を本職とするアンデルソンは2019年5月にグレミオからアトレチコ・パラナエンセへレンタル移籍した後、昨年1月にレッドブル・ブラガンチーノへ完全移籍により加入。しかし、2020シーズンは公式戦16試合の出場にとどまったほか、今年1月以降の公式戦では一度もピッチに立っていない。

 現在23歳のアンデルソンはレッドブル・ブラガンチーノとの現行契約を2024年6月まで残しているが同選手の去就を巡っては、ブラジル1部のスポルチのほかに浦和レッズも獲得オファーを提示している模様。『LANCE!』は具体的なオファー内容については伝えていないものの、アンデルソン本人が来月上旬までに結論を出す姿勢を見せていると主張している。

 しかし、同選手はブラジルメディアのインタビューにおいて「今は再びプレーできることを一番強く望んでいる。自分自身が兼ね備えているポテンシャルやどれだけ多くのクラブに対してオファーできるのか理解している。ブラジル国内外のクラブと交渉していることは把握しているけど、(残留よりも)移籍をはっきりと優先しているような気持ちではないね」とコメントを残しており、残留が基本線であることを明かしている。

 なお、浦和レッズは現在ブラジル1部のサンパウロが保有権を持ち、現在がバイーアECへレンタル中のブラジル人FWガブリエル・ノヴァエスに対しても買い取りオプションが付帯されたレンタル移籍による獲得オファーを提示したものの、拒否されている。日本の移籍ウィンドウが閉鎖直前となる中、浦和レッズは新戦力確保へより厳しい状況に直面しているかもしれない。