
1998/1999チャンピオンズリーグ:ユベントス(2)vs マンU(3)
1999年4月、CL準決勝。ユベントスは4年連続の決勝戦進出を狙っていた。マンチェスター・ユナイテッドという際どい相手のホームで行われた1戦目は大事な引き分けとし、2戦目も引き分けさえすれば、その目標を叶えることができた。
ビアンコネーリは試合開始から6分、FWフィリッポ・インザーギの得点で試合をリード。それによって混乱したユナイテッドに対し、10分にもう1得点奪うことができた。(2点目もインザーギの得点)
しかし、2点目を奪われた後のレッド・デビルズ(ユナイテッドの愛称)は、まさに「悪魔(デビルズ)」だった。「泥臭くても、どんなことをしても勝つ」精神で向かってきた。24分と34分にかけてMFロイ・キーンとFWドワイト・ヨークのゴールでユベントスに追いつくと、試合はわからなくなる。
後半には両チームに多くのチャンスがあったが、83分にユナイテッドのFWアンディ・コールがビアンコネーリにとどめを刺した。ユナイテッドは決勝戦進出を決めた。

1982/1983セリエA:トリノ(3)vs ユベントス(2)
イタリア語には「Prendere i cinque minuti(5分の間におかしくなる)」という言い回しがあり、人が突然おかしい行動をとる時に使われる。そしてこの言葉は、1983年3月に行われたトリノダービーの後に誕生したと言われている。
当時、ユベントスがトリノに勝たなければ、スクデット(セリエA優勝)は自動的にローマのものとなる状況だった。
ビアンコネーリは70分までFWパオロ・ロッシとMFミシェル・プラティニのゴールによって試合を有利に進めていたが、わずか5分で(70〜75分)トリノのMFジュゼッペ・ドッセーナ、FWアレッサンドロ・ボネッソ、MFフォルトゥナート・トッリージのゴールで逆転された。
この短い時間でユベントスが逆転されたのは、トリノがパフォーマンスを上げたからではなく、ビアンコネーリがいきなりおかしくなったからだった。そして、上記のイタリア語の言い回しはこのエピゾードを指している。
ローマはその日、フィオレンティーナ相手に2-2で引き分けていたが、ユベントスの結果によってリーグ優勝が決定した。
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