プレミアリーグ チェルシー

苦境を乗り越えるために、チェルシーが補強すべき4選手

シーズン序盤こそ順調に勝ち点を伸ばし続け、チャンピオンズリーグ(CL)出場権の確保に向け安定した戦いを見せていたチェルシー。しかし、少しづつ対戦相手に攻略法を見つけ出され、順位表では6位にまで後退した。新監督のマウリツィオ・サッリは教え子のジョルジーニョとともに、サポーターからの批判の中心に。CL出場権の確保に失敗した場合は、解任されるという噂もあがっている。そこで今回は、苦境に立つチェルシーが補強すべき4人の選手をご紹介する。


フランク・ケシエ

クラブ:ミラン

ケシエはガットゥーゾ体制のミランにおいて、最も欠かせない選手だ。彼の起用頻度を見れば、よくわかるだろう。今シーズンもほぼすべての試合に90分間出場している。インテリジェンス面、スキル面の両方で向上を見せるケシエ。圧倒的なフィジカル(マテュイディを吹っ飛ばす)と巧みなコントロールを武器に、高いキープ力を誇り、前への推進力も平均以上。また、スペースの使い方もうまく、ウィンガーやサイドバックのポジションを見ながら、ハーフスペースや中間ポジションを取って攻撃の選択肢を増やすこともできる。90分間全くと言っていいほど落ちない運動力も魅力だ。あまり知られていないが、パスの成功率も88.7%と非常に高い。マウリツィオ・サッリのチームに加わっても、しっかりと順応できるだろう。レンタル中のティエムエ・バカヨコを交渉材料に使うこともできる。


アーロン・ワン=ビサカ

クラブ:クリスタル・パレス

現在のプレミアリーグにおいて、1、2を争う才能を持つのがワン=ビサカだ。1試合あたり3.4回のタックル、2.4回のインターセプトを記録しており、対人戦の強さは抜群だ。今シーズンからは、ロイ・ホジソンの下レギュラーに定着。チェルシーとしてはセサル・アスピリクエタの後釜として、これ以上ない人材だろう。ビクター・モーゼスが去った今、チェルシーがアスピリクエタに過度に依存してしまっている点は否めない。アスピリクエタが素晴らしいパフォーマンスを見せたホームのマンチェスター・シティ戦でクリーンシートを達成し、逆に彼が低調だったアウェイのシティ戦で6失点したことからもよくわかる。


エルセイド・ヒサイ

クラブ:ナポリ

サッリとは彼が下部組織からトップチームデビューを果たした、エンポリ時代からともに戦ってきたヒサイ。ナポリに移籍したのも、サッリがナポリの監督に就任したからだ。ヒサイの強みは左サイドでも、右サイドと同様のクオリティを維持してプレーできること。また、ボールを扱う技術も高く、ジョルジーニョが消されても、サイドを起点にしたり、サイドで時間を作ることもできる。プレミアリーグの激しいプレッシングにも対応できるだろう。彼は当たり負けせず、競り合いに強い。もちろん90分間を十分に走り続けるスタミナも有している。酷使されているアスピリクエタやマルコス・アロンソのバックアッパーに十分だろう。


ルカ・ヨビッチ

クラブ:アイントラハト・フランクフルト

ブンデスリーガの新たな怪物になろうとしているヨビッチ。現在までに14ゴール(PKなし)を挙げ、ロベルト・レバンドフスキやパコ・アルカセル、ティモ・ベルナーといった実力者をゴール数で上回る可能性を秘めている。優秀なフィニッシャーであると同時に、彼はアシスト能力にも優れている。また、ヘディングの精度も高い。チェルシーで居場所を失いつつある、オリビエ・ジルーの後釜としては申し分ない存在だ。


名前:菊池大将
趣味:サッカー観戦、映画鑑賞、読書
好きなチーム:ACミラン
幼少期に父親の影響でミランが好きになりました。アイドルはシェフチェンコ。パッション、データ、経済、カルチャー、サッカーの持つ様々な表情を見るのが好きです。よろしくお願い致します!

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