J1リーグ4位の北海道コンサドーレ札幌と、2位サンフレッチェ広島による直接対決が1日行われ、2-2の引き分けに終わった。
来季AFCチャンピオンズリーグ出場権枠を巡る大一番となったこの最終節では、開始早々にコンサドーレがタイ代表MFチャナティップ・ソングラシンの先制ゴール、さらに21分には元イングランド代表FWジェイ・ボスロイドの技ありのゴールで追加点を奪い、クラブ創設以来初となるACL出場に近づいたかに思われた。
しかし39分にサンフレッチェがMF馬渡和彰のゴールで1点差に詰め寄ると、後半開始早々の51分にMF柴崎晃誠が同点ゴールを決め、試合の流れを一気に引き寄せる。その後も勝ち越しゴールこそ奪えなかったものの、サンフレッチェのペースで試合が進み2-2のドローで終えた。
この結果、サンフレッチェ広島が2位でシーズンを終え来季ACL出場権を獲得。一方の北海道コンサドーレ札幌はクラブ史上最高順位となる4位でフィニッシュしたものの、来季ACL出場権は鹿島アントラーズの天皇杯における結果を待つこととなっている。
試合後のメディアインタビューにて北海道コンサドーレ札幌のミハイロ・ペトロヴィッチ監督は「今日の試合は我々にとって勝利が求められるものだった。シンプルではあるが非常に難しい試合だった。前半非常に良い形で試合に入って2点をリードしたものの、サンフレッチェ広島が圧力を強めてきた。3点目を奪う姿勢が必要だったし、その点では2点リードを奪ったあとの試合展開において反省材料がある」
「自分たちが受けに回らないで3点目を奪う姿勢を見せる、危険な場面を作り出そうということをハーフタイムでは選手たちに話したが、あまり良くない流れの中で後半比較的早い時間帯に失点してしまった」と試合を振り返っている。
また同監督は「サンフレッチェ広島はリーグ優勝を3回している。その優勝を経験した選手たちが今でもプレーしているチームであり、2点ビハインドの場面でも落ち着いてプレーしていた」とサンフレッチェ広島の選手たちのこれまでの経験もこの一戦での結果に反映されたとの見解を示している。
そして「サポーターはシーズンを通して頑張った選手たち、今日も全力で戦った選手たちを認めてくれていると思う。サッカーで満足してはいけないが、4位という順位は我々が大きく前進した結果である。このような結果を残せたのは選手たちや全力で後押ししてくれたサポーターのおかげだ」と感謝の気持ちを言葉にしている。
最後に「今日もスタジアムの雰囲気、選手たちの頑張りは来シーズンの進むべき方向を示したものであり、そのような方向に向かっていくことができると確信している」と述べ、来シーズンへの意気込みを語った。
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