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最高のタイミングで復調した西野ジャパン、最高のサプライズを提供

西野ジャパン

得点を決めてベンチに駆け寄る大迫勇也 写真提供:Getty Images

 西野ジャパンのストライカー大迫勇也

 大迫勇也も強い非難にさらされてきたひとりだ。「FWが得点できない」状態だったから大迫が先発を務めていた事実はあり、岡崎のコンディションが整わなかったことと、武藤嘉紀がセンターフォワードで先発した際にチャンスを活かせなかったことによるところが大きい。元鹿島アントラーズのストライカーは、フィニッシュの局面で精彩を欠きながらも彼の価値を証明した。彼はコロンビアのセンターバックとのデュエルで素晴らしいパフォーマンスを披露し、彼のポストプレーは彼自身がサンティアゴ・アリアスに競り勝って決めた、日本の2得点目のコーナーキックを生み出した。ボールを持っていないとき、彼はピッチ上のどこにでも顔を出し、ハメス・ロドリゲスのペナルティエリア内からのシュートもブロックした。彼のブロックがなければ確実に同点になっていたことだろう。彼の守備は1点に値するものだった。

 述べるに値するのはコロンビア代表監督のホセ・ペケルマンのコメントだ。

「私たちは香川、本田、川島、遠藤、長谷部などの有名な選手たちに注意しなければいけない」

 彼は明らかに遠藤航について言及した訳ではない。きっとペケルマンは混乱したのか、もしくは遠藤保仁がもう日本代表でプレーしていないことに気が付いていないのだろう。しかし柴崎岳は“マエストロ”の最高の時期を思い起こさせるパフォーマンスを披露した。同じ背番号7番をつけ、同じビジョンとクオリティを持ったパスを見せた。柴崎は香川と同じように、最後の親善試合で先発の座をつかんだ選手であり、西野朗監督アタッキングフットボールは山口蛍をベンチに追いやった。

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