ラ・リーガ

スペインのローカルダービーを巡る旅:ガリシア・ダービー編

サンティアゴ・デ・コンポステーラ

サンティアゴ・デ・コンポステーラの街並みと大聖堂 写真提供:Getty Images

 美しい海岸線とセルタのスタイル

 スペインの西の端に位置し、ポルトガルと国境を接しているガリシア州。その中でもビーゴとア・コルーニャはそれぞれが美しい海岸線に位置する都市だ。今回の「オ・ノソ・デルビ(ガリシア・ダービーの愛称で、ガリシア語で『私たちのダービー』の意味)が行われたセルタのスタジアム、エスタディオ・ムニシパル・デ・バライードスはリアス式海岸からほど近い場所にある。

 ちなみにこの「リアス式海岸」という地形用語の語源は、まさにこの海岸線に由来する。「リアス」とはスペイン語で「入り江」を意味する「リア」の複数形であり、河川の侵食によっていくつもの入り江が出来上がり、ギザギザの海岸線が形成される。それによって作りだされる絶景は、日本は三重県の志摩半島でも見ることができる。

 美しい海への寄り道はこのあたりにして、再びフットボールスタジアムに話を戻す。ホームのセルタは、リーガの中でも観ていて楽しいクラブだ。その攻撃的スタイルと技術の高いタレントをそろえたチームは、ほとんど毎試合バライードスを沸かせている。それは彼らのアイデンティティであり、その歴史は90年代後半から始まる。

 1997/98シーズンにUEFAカップ出場権を獲得したセルタは次のシーズンからビクトル・フェルナンデスを監督にすえ、攻撃的なスタイルでベスト8まで進出。それ以降もコンスタントに結果を出し続け、5シーズン連続でUEFAカップに出場した。「エウロセルタ(EuroCelta)」と称された彼らの中心には、ロシアの皇帝アレクサンドル・モストボイやバレリー・カルピンがいた。2002/03シーズンにはチャンピオンズリーグに出場しベスト16まで勝ち上がったものの、リーグ戦では不振を極めセグンダ(2部)への降格という憂き目にあった。

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