ラ・リーガ

スペインのローカルダービーを巡る旅:ガリシア・ダービー編

 日本にも「県民の色」が存在するように、スペインにも「州民の色」が、おそらく日本以上に存在する。そしてそれが最も端的に表れる場が「ダービー」であると私は思う。

 今回は『スペインのローカルダービーを巡る旅』と銘打って、「バスク・ダービー」を皮切りに「ガリシア・ダービー」「バレンシア・ダービー」「セビージャ・ダービー」の4つのダービーマッチをシリーズでお送りする。第2回は青と水色がスタジアムで入り混じる、「ガリシア・ダービー」を訪れる。

 著者:土屋一平

巡礼地ガリシア

 アトレティック・クラブが本拠地を置くビルバオから西へと進路を取り、「北の道」に沿って今回の舞台となるガリシア州へと向かう。

 大きなザックを背負い、ホタテ貝の貝殻と水筒がわりのひょうたんをぶら下げた人々が目指すのは、サンティアゴ・デ・コンポステーラ。ガリシア州の州都であり、エルサレム、バチカンに並ぶキリスト教の三大巡礼地のひとつだ。イエスの十二使徒のひとり聖ヤコブの墓の上に建てられた大聖堂を目指す人は、バスク州を通る「北の道」の他に、最も重要な巡礼路である「フランスの道」や海路で聖地を目指す「イギリスの道」など、西ヨーロッパ中から伸びている。そして彼らが身につけるホタテ貝は、聖ヤコブのシンボルだ。

 目指す地はガリシアながら、私の目指す“巡礼地”は大聖堂ではない。ガリシア州最大の都市ビーゴに本拠地を置くセルタ・デ・ビーゴと、2番目に大きな都市ア・コルーニャに本拠地を置くデポルティーボ・ラ・コルーニャが、しのぎを削る「ガリシア・ダービー」の会場こそ、今回の“巡礼地”である。

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