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アヤックスFW、ナポリ移籍予定の選手が仰天の問題行動で同クラブが処罰を決定

 アヤックスは11日にへーレンフェーンと対戦し、4-1で快勝している。この勝利で首位PSVとの勝ち点差を7まで縮めることに成功している。しかし、この試合である選手が見せた行動が問題になっている。12日、イタリア紙『コリエーレ・デッロ・スポルト』が報じている。

 アヤックスFWのアミン・ユネスは各世代別ドイツ代表に召集経験もある、実力のある24歳左ウィングだ。その活躍はイタリアの強豪ナポリの目にとまっており、来夏に同クラブへの移籍が決まっている。その反面、時として問題行動を起こす選手でもある。

 へーレンフェーン戦で4-1の場面でエリック・テン・ハフ監督が同選手に交代出場を指示する。しかし、同選手はそれを拒否した。さらにテン・ハフ監督から目をそらし、完全に同監督を無視したのである。その様子はアムステルダム・アリナのスクリーンにも映し出されている。このことにテン・ハフ監督はこう言及している。

「練習での頑張る彼へ”報酬”を与えたかったんだ。しかし、彼は出場を拒否した。彼と話すよ。選手は監督の指示に従わなくてはいけない」

 同選手の問題行動はナポリとの交渉時にもあった。ナポリ移籍のためのメディカルチェックにユネスは1月、ローマを訪れた。その後、同選手はカンパーニャ州に出向き契約書にサインしている。そして、最後にナポリ対ボローニャの試合を観戦した。ここまではいたって普通なのだが、同選手は”家族の緊急事態”を理由にドイツに勝手に帰国してしまったのだ。

 このことが理由で、今冬に実現するはずだった同選手の移籍は夏に滑り込むことになっている。このような状況になりながらもアヤックスは同選手を”許した”。出場機会は減少したが、同選手はチームに再び迎え入れられたのだ。

 アヤックスはこのへーレンフェーン戦での問題行動に処罰を下すことを決定した。テン・ハフ監督の公式発表によると、アミン・ユネスはアヤックスの下部組織であるヨング・アヤックスで2週間練習することを命じられている。