ラ・リーガ バルセロナ

ピケ、エスパニョール戦は同点弾でバルセロナ救うも故障で最大1ヶ月離脱

 バルセロナのスペイン代表DFジェラール・ピケは、4日におこなわれた第22節エスパニョール戦で貴重な同点弾をあげチームを黒星の危機から救った。しかし同選手はこのダービーマッチで離脱を強いられる故障を負ってしまったようだ。スペイン紙『アス』が報じている。

 ピケはこの試合前から、エスパニョールがバルセロナ市のチームではなくクルナリャーというほかの自治体に属すると公言している。サポーターたちはこの発言に激怒した。4日の試合中は開始からずっとピケに対する野次やブーイングが飛び交っている。

 同選手はこれを同点弾で静まりかえらせた。いささか挑発的だったかもしれない。しかし唇に人差し指をあて、エスパニョールサポーターたちに静まれと促すゴールパフォーマンスもしている。バルセロナを救い、かつ鬱憤を晴らしたのだ。

 しかし、このダービーマッチでの奮闘の数々の代償はあまりにも大きかった。同選手は後半終了間際のエスパニョールFWジェレラール・モレノとの激しい接触で故障をしてしまっている。公式発表は未だされていないが離脱は最大で約1ヶ月になると予想されている。

 このことはバルセロナの守備陣に大きな問題をもたらすことになった。まずバルセロナはベルギー代表DFトーマス・フェルメーレンを故障で欠いている。そして次節はフランス代表DFサミュエル・ウンティティは出場停止となっている。

 新加入のコロンビア代表DFジェリー・ミナのデビューはまだだ。しかし重要な試合の数々がこれから控えているため現在試すにはリスクが大きすぎるのだ。“ほろ苦い”デビューになってしまう可能性も否定できない。

 そのため8日のコパ・デル・レイのバレンシアとの準決勝セカンドレグ、そして20日にはチャンピオンズリーグのベスト16チェルシー戦を控えているバルセロナにとってピケが欠けるのは大きな痛手だ。バルベルデ監督は早急の対策を迫られている。