グアルディオラ監督はいかなる言い訳も許されない

グループFもプレミアのクラブにとっては、優しい組み合わせとなった。マンチェスター・シティはシャフタール・ドネツク、ナポリ、フェイエノールトといった3クラブと同グループに配置された。ペップ・グアルディオラ監督には、いかなる言い訳も許されない。今夏、シティは2億2000万ポンド(約310億円)を費やしており、これで彼の就任以来、合計で4億ポンド(約563億円)もの金額を補強に費やしたことになる。信じられないかもしれないが、彼はサイドバックだけに1億3000万ポンド(約184億円)を費やしている。彼のハイプレスを主軸としたシステムはスピードのあるサイドバックがカギであり、そのシステムが上手く機能することがCLでの好成績につながると彼は信じているためである。
仮にシティがグループGで苦しむようなことになれば、グアルディオラ監督の手腕が問われることになるだろう。実際、今シーズンも開幕から彼らが得点力不足に悩まされていることに対し、既に彼の戦い方を疑問視する声も上がっている。
シャフタールも侮ってはならないが、シティほど強力な選手たちを前線には抱えていない。また、昨シーズン、フェイエノールトはエールディヴィジで王者に輝いたが、いくつかのキープレーヤーを失っている。シティの選手を除くと、このグループで注目すべき選手はナポリのロレンツォ・インシーニェだろう。グアルディオラ監督が考える通り、シティがサイドバックを上手く機能させることができれば、グループ首位となることができるだろう。
もう1つのプレミアのクラブ、トッテナム・ホットスパーは今シーズンの全てのホームゲームをウェンブリー・スタジアムで戦うことになっているが、今現在は慣れないスタジアムでの戦いに苦しんでいる。まるで彼らはホワイト・ハート・レーンの悪魔に取り憑かれてしまっているかのようである。彼らにとって、ウェンブリーでの試合は常にアウェイで戦うように思えてしまう一方で、相手チームの気持ちはそのウェンブリー特有の雰囲気によって、高揚してしまうのである。トッテナムは、グループHでレアル・マドリード、ボルシア・ドルトムント、APOELといったクラブを迎えることになるが、いずれのクラブもウェンブリーでの試合にカップ戦の決勝戦を迎えるような気持ちで挑んでくることになるだろう。だが、トッテナムにとって、それは慣れないスタジアムでの試合でしかないのだ。
別の問題は、レアル・マドリードとドルトムントといった非常に強力なクラブと同組となってしまったことである。昨シーズンのCL王者であり、3年連続の優勝を目指すマドリードがグループ首位通過することになるだろう。彼らはマルコ・アセンシオを始めとした素晴らしい若手選手たちを抱えている。ガレス・ベイルもその1人であり、古巣トッテナムとの対戦は彼にとって特別な試合となるだろう。移籍市場において、トッテナムはレアル・マドリードに太刀打ちすることはできない。彼らはカイル・ウォーカーの代役と中盤の選手を補強しなければならないし、ハリー・ケインへの依存からも脱却しなければならない。ケインとデレ・アリほどの見事なコンビは他のCL出場クラブを探しても見つけることができないだろう。しかし、どちらか1人がけがをしてしまった場合、チームにとっては大きな戦力ダウンとなり、さらに厳しい戦いを強いられることになるだろう。
グループ2位はトッテナムとドルトムントによって、争われることになるだろう。ドルトムントはペール=エメリク・オーバメヤンとジュリアン・ヴァイグルといった主力選手を残留させることに成功した。両チームの力が非常に拮抗しているだけに、ウェンブリー・スタジアムでの試合にトッテナムがどれだけ馴染めるのかということがカギになりそうだ。他のプレミアのクラブと同様に、トッテナムのグループステージ突破も決して不可能なことではない。
もし、1つでもプレミアのクラブが決勝トーナメント進出を逃すことになれば、プレミアには世界最高峰のリーグだと名乗る資格はない。プレミアのクラブにとって、これほど楽なグループステージの組み合わせとなったことは今まで1度もなかった。これほどのチャンスを逃してしまった場合、彼ら自身を責めるしかないだろう。
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