
2月14日、ガンバ大阪対セレッソ大阪の大阪ダービーで幕を開ける2025シーズンの明治安田J1リーグ。昨2024シーズン3位の町田ゼルビアと2位のサンフレッチェ広島との一戦(16日)や、大補強を施した浦和レッズをホームに迎え撃つ王者ヴィッセル神戸(15日)の戦いぶりなど注目のカードが多い。
その中、16日に国立競技場で行われる東京ヴェルディ対清水エスパルスにフォーカスしてみよう。試合1週前の時点で既に5万枚のチケットが発券され、満員は必至。しかもこの一戦、1993年にJリーグ創設時の「オリジナル10」クラブ同士だ。当時は雌雄を決するライバルで、J1での対戦は2008年以来17年ぶり、開幕節の直接対決は1999年以来26年ぶりとなる。
両者は2023シーズンのJ1参入プレーオフ決勝で相まみえた。清水が1-0でリードし昇格に手が掛かったと思いきや、後半アディショナルタイムに痛恨のPK献上。1-1の同点に終わり、年間順位により東京Vが大逆転で昇格を勝ち取った。その試合以来の対戦とあって、特に清水サポーターはリベンジの絶好の舞台と燃えている。

昨季J2優勝の清水、序盤戦の弱さ克服なるか
昨2024シーズン、清水はクラブ初となる2年連続のJ2を戦い、秋葉忠宏監督の下、“反則級”と呼ばれた攻撃陣の活躍で優勝。勝負弱さも克服し、1点差で勝ち切るしぶとさも身に付けた。
今冬は、GK権田修一(所属未定)、DF原輝綺(名古屋グランパス)、MF西澤健太(サガン鳥栖)、MF中村亮太朗(モンテディオ山形)、FWルーカス・ブラガ(サントス)といったレギュラークラスが移籍。
一方、ブルガリア人FWアフメド・アフメドフ(スパルタク・ヴァルナから)、C大阪で昨季31試合に出場し左サイドの突破力を武器とするブラジル人FWカピシャーバ、大型ボランチのブラジル人MFマテウス・ブエノ(グアラニから)といった新外国人選手が加入した。
日本人選手で即戦力となれそうなのは、韓国K2リーグのソウルイーランドから加入したMF小塚和季、サガン鳥栖からの期限付き移籍で加入したレフティーMF中原輝、大分トリニータから完全移籍で加入したMF弓場将輝くらいで、経験値と選手層の面でやや不安を残す。
清水は今季「ONE FAMILY」のクラブスローガンを標榜し、秋葉監督も「超アグレッシブ」をテーマにチーム作りをしているようだ。その戦術は、最前線からでも積極的にプレッシャーに行くオールコートプレスに近い。
J2であればそれでも通用したかもしれないが、ここはJ1。プレスがハマらなかった際の戦い方はどうするのか。攻撃陣にはアフメドフとカピシャーバに加え、昨季途中に加入しキャンプでも好調をアピールしているFWドウグラス・タンキといった外国籍選手がいる中で、主将でもあるFW北川航也の1トップ起用を続けるのか。今年37歳を迎えるMF乾貴士のテクニックはJ1でも通用するのか。など、不確定要素が多いのも確かだ。
秋葉監督は「10位以内」とやや控えめな目標を立てている。開幕から5戦で勝ち点を2桁に乗せられれば可能な目標にも思えるが、清水はとにかく序盤戦に弱い。それは2019シーズンから2023シーズンまで5季連続で監督途中解任という事実や、7季ぶりにJ2を戦った2023シーズンでさえも開幕7戦未勝利という不名誉な記録に現れている。
引き分けが少なく勢いにさえ乗れば連勝する実力がある一方で、一度歯車が狂うと立て直せなくなる清水。これは秋葉監督就任以前から見られた傾向で、もはや“チームカラー”と言っても過言ではないだろう。
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