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A代表招集・移籍報道も…STVV藤田譲瑠チマの課題とは「横浜FM時代から…」

藤田譲瑠チマ 写真:Getty Images

 シント=トロイデンVV(STVV)所属MF藤田譲瑠チマは、U23日本代表の中心選手としてパリ五輪で活躍。10月開催のFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選ではA代表復帰を果たしているが、ここに来てステップアップ移籍の可能性が取りざたされている。

 現在22歳の同選手は、東京ヴェルディ、徳島ヴォルティス、横浜F・マリノスを経て、2023年7月にSTVVへ完全移籍。海外挑戦1年目はリーグ戦25試合でプレーしたが、大半で途中出場と控えに甘んじていた。

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 一方、大岩ジャパンでは中盤に必要不可欠な戦力として存在感を発揮。2024年4,5月開催のAFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選で活躍し、チームの優勝に大きく貢献すると、五輪本大会でもボール奪取や視野に広さを活かしたプレーなどで、安定感抜群のパフォーマンスを発揮していた。

 直近のリーグ戦8試合でスタメン出場と、STVVでもレギュラーに定着している藤田だが、ステップアップ移籍に対する思いは強い模様。2024年5月にはドイツの移籍専門サイト『トランスファーマルクト』のインタビューで以下のように語っていた。

 「最近のアーセナルのようなクラブがタイトル争いを繰り広げているのを見ると、アーセナルのようなクラブでプレーすることが究極の夢であることに変わりはないですね。日本代表入りでFIFAワールドカップに出場するのは素晴らしいことですが、最大の目標はやっぱりプレミアリーグでのプレーです」

 そんな藤田について、ベルギーのスポーツ番組『TVL Sportcafe』は17日、MF伊藤涼太郎とともに「STVV退団が予想される選手」に指名。「STVV加入後、日陰でもひっそりと育ち、時には良いプレーも見せていた。今季は中盤で強力な選手に成長している」と評すると、『トランスファーマルクト』が算出した130万ユーロ(約2億1000万円)という市場価値を「正しい額ではない」とバッサリ。「日本代表に2度も選出されるなど、大きな進歩を遂げている」と理由を説明している。

 ただ藤田には、欧州5大リーグでプレーするために克服すべき課題もあるという。日本代表OBの城彰二氏はパリ五輪終了後、自身のYouTubeチャンネルを通じて以下のように指摘している。

 「パリ五輪のスペイン戦もそうだったけど、どうしても消える時間が多い。彼は何でもできるから、動いてボールを引き出そうとかすればいいのに、歩く時間がすごく長い。ちょっと動けばいいのにと思うけど、やっぱりそこに行かない。ボールの出しどころに、まわりの皆が困る」

 「横浜F・マリノス時代からずっと見ていて思うけど、昔からコンディションが良くない時に消える時間が長い。中盤の選手ではちょっとあり得ないくらい長い。この消える時間をなくさないと、A代表でレギュラーを取るのは難しいと思う」

 10月の最終予選では出番が無かった藤田。MF守田英正(スポルティングCP)、MF遠藤航(リバプール)、MF田中碧(リーズ・ユナイテッド)との競争にも割って入れなかっただけに、まずはSTVVでのさらなるレベルアップが求められる。