2023シーズンまでヴィッセル神戸でプレーしていたDF大﨑玲央は、今月1日にUAE1部エミレーツ・クラブへの加入が正式決定も、わずか2週間で退団した模様。ネット上では、元日本代表DF昌子源の町田ゼルビア移籍によりセンターバックの補強が急務である鹿島アントラーズなど、Jリーグ複数クラブが新天地候補に挙がっている。
大﨑は2023シーズンのJ1リーグで9試合のスタメン出場にとどまると、昨年12月27日に神戸退団が正式決定。神戸は「エミレーツ・クラブへの完全移籍が決定」とリリースしていたが、エミレーツ・クラブがおよそ2か月後に同選手の獲得を公式発表していた。
元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタを擁するエミレーツ・クラブだが、UAE1部リーグで最下位に低迷。昨年末には元FC今治監督、元神戸コーチであるリュイス・プラナグマ氏が監督辞任に追い込まれた。
Jリーグ、そして神戸を知るリュイス氏という後ろ盾を失っただけに、大﨑も国内カップ戦1試合の出場のみで構想外に。UAEメディア『エミレーツ・トゥデイ』が24日に「エミレーツ・クラブは大﨑と契約解除で合意」と報じると、UAEサッカー協会掲載の選手登録リストから除外されている。
一方、鹿島は今月23日開催の明治安田J1リーグ開幕節で、名古屋グランパス相手に3-0で勝利。DF関川郁万とDF植田直通がスタメン出場も、ベンチメンバーではセンターバックを本職とする選手が不在だった。
その鹿島の守備陣では、今年1月8日にクロアチア人DFヨシプ・チャルシッチの完全獲得でFK TSC(フドバルスキ・クルブTSC)と合意していたが、メディカルチェックの内科検査で問題が見つかったとして、双方合意のもと正式契約を結ばなかった。
そしてチャルシッチの移籍破談後には、2023シーズンまでブラジル1部アメリカ・ミネイロでプレーしていた元U20ブラジル代表DFイアゴ・マイダナを獲得する可能性が報じられたものの、同選手は今月はじめに中国1部・河南FCへ加入。依然として昌子にかわるセンターバック獲得に至っていないだけに、センターバックでのプレー経験が豊富な大﨑は鹿島の補強ポイントに合致すると言える。
また鹿島相手に0-3で敗れた名古屋のセンターバック陣では、アビスパ福岡から完全移籍加入のDF三國ケネディエブスが鹿島戦で失点に絡むなど、低調なパフォーマンスを露呈。同選手のプレーに対して厳しい意見が挙がっているだけに、ネット上では名古屋の大﨑獲得を予想する声も見られる。
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