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イブラの喧嘩エピソードまとめ。多くの所属先でピッチがリングに変貌!?

ズラタン・イブラヒモビッチ 写真提供:Gettyimages

2020年6月10日、ミランのフロント陣と選手は、新型コロナウイルスの影響によるサラリーカットについて合意した。その後、最高経営責任者(CEO)イバン・ガジディス氏が練習場に顔を出し、合意に関する感謝の言葉を伝えるためのミーティングが開かれているのだが、そのミーティングが思った以上に長引いたことが明らかになった。

話し合いの途中にFWズラタン・イブラヒモビッチが手を上げ、「今顔出すのか?練習はだいぶ前に再開したよ!このチームはもう昔のミランではない!なんたって中途半端だ」と、個人的な不満をぶつけ始めたという(イブラの契約は2019/2020シーズン終了までであるため、ずっと面談の機会を待っていた様子)。

他の選手の前での言い争いを避けたかったガジディス氏は、彼の言葉に同意し謝罪した。しかし、このトラブルによって同フォワード選手がミランに残る可能性は低くなったと思われる。

イブラが同じチームの選手や関係者に感情をぶつけるのは初めてのことではない。これまで所属してきた多くのクラブで衝突し、大喧嘩を巻き起こしてきた。今回のコラムでは彼の喧嘩エピソードをまとめてみよう。


ズラタン・イブラヒモビッチ 写真提供:Gettyimages

所属チーム:アヤックス
喧嘩相手:ファン・デル・ファールト

2004年、イブラと元オランダ代表MFファン・デル・ファールトがアヤックスでチームメイトだった時、代表選手として練習試合で対戦したことがあった。その試合中、イブラとの接触でファン・デル・ファールトが怪我をし、ストレッチャーで運ばれピッチを離れている。

数日後、アヤックスのキャプテンでもあったファン・デル・ファールトは、カメラの前でイブラのファールはわざとやったものだと発言した。元スウェーデン代表フォワードのイブラはわざとではないことを説明して謝ったが、ファン・デル・ファールトの怒りは治らなかった。

アヤックスで普段の練習に戻っても仲直りできなさそうだったため、当時の監督であったロナルド・クーマンは2人の話し合いの場を作ったという。

それが結果的に逆効果だったようだ。ファン・デル・ファールトは改めて彼のファールがわざとだったと強く疑い、呆れたイブラは我慢できずに反撃した。

「わざとやってないと言ってるだろう?もし私を侮辱し続けるなら、お前の両方の足を骨折させようか?今度はわざとね!」


ズラタン・イブラヒモビッチ 写真提供:Gettyimages

所属チーム:ユベントス
喧嘩相手:ゼビナ

2006年のことだ。イブラと元フランス代表DFジョナタン・ゼビナはユベントスでチームメイトだった。ある日、ゼビナがイブラにきついタックルをしたことがきっかけで、ピッチは殴り合いのリングとなっている。

まずゼビナの方が頭突きを決めると、対してイブラは顔にパンチをしてKOを決めた。当時の監督ファビオ ・カペッロが2人を叱り、ゼビナが保健室に連れて行かれて練習は再開したが、2人の関係は未だに悪いままだ。

数年後、2人はフランスのリーグ・アンで敵同士となった。イブラはパリ・サンジェルマン、ゼビナはトゥールーズに移籍し、2013年に対戦している。その対戦時、イブラが交代前に相手チームのベンチに座っていたゼビナに向かって銃を撃つマネをし、2人の関係はより悪くなったようだ。

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名前Uccheddu Davide(ウッケッドゥ・ダビデ)
国籍:イタリア
趣味:サッカー、アニメ、ボウリング、囲碁
好きなチーム:ACミラン、北海道コンサドーレ札幌、アビスパ福岡

14年前に来日したイタリア人です。フットボール・トライブ設立メンバーの1人。6歳の時に初めてミランの練習に連れて行ってもらい、マルディーニ、バレージ、コスタクルタに会ってからミランのサポーターに。アビスパ福岡でファビオ・ペッキア監督の通訳も務めた経験があります。

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