かつて京都サンガに在籍していたMF奥川雅也は、今年6月に期限付き移籍先のハンブルガーSVを退団し、アウクスブルクへ復帰。Jリーグ復帰を期待する声も挙がる中、現地メディアが同選手の去就を特集している。
奥川は2015年に京都からオーストリア1部レッドブル・ザルツブルクへ完全移籍。欧州での飛躍が期待される中、オーストリアやドイツ国内の複数クラブを渡り歩くと、2021年から所属していたアルミニア・ビーレフェルトでは攻撃陣の中心選手として活躍していた。
ビーレフェルトのドイツ3部降格もあり、昨年夏にアウクスブルクへ加入した奥川だったが、怪我による長期離脱の影響でスタメンでの出場機会に恵まれず。今年1月にハンブルガーSVへ期限付き移籍したが、シーズン後半戦もドイツ2部リーグで8試合の途中出場にとどまるなど、本来のパフォーマンスを発揮することができなかった。
同選手は先月からアウクスブルクのプレシーズントレーニングに参加しているが、ドイツ紙『キッカー』は放出候補だと報道。ネット上では、Jリーグ復帰の可能性を予想する声も挙がっていた。
しかし地元紙『アウクスブルガー・アルゲマイネ』は7日、奥川について「原則として、アウクスブルクには彼の居場所がある」とリポート。同選手の現状について「怪我しがち」と否定的な見解を示しつつも、「この日本人は2人のストライカーの背後で、プレーメーカーとして機能する可能性がある」とトップ下の役割を期待しているだけに、引き続きドイツでプレーする可能性もあるという。
FW宇佐美貴史(ガンバ大阪)の古巣であるアウクスブルクは、2010/11シーズンの昇格以降10年以上にわたりブンデスリーガの舞台で奮闘。2023/24シーズンは10勝9分15敗と、2部入れ替え戦圏内の16位VfLボーフムから勝ち点6差の11位だった。
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